創元SF文庫
鉄の神経お許しを、他全短編―キャプテン・フューチャー全集〈11〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 599p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488637217
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

シリーズ長編の終了から4年後、アメリカ本国でキャプテン・フューチャーは短編シリーズとして復活した。ロボットのグラッグがなんと精神衰弱になり、冥王星衛星の自動探掘機たちが作業停止した事件の解決に、転地療養をかねて単身送り込まれた―著名な表題作等全7編に加え、原雑誌に掲載されていた掌編サイド・ストーリー17編を一挙収録。巻末には詳細な著作リストを付した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

17
07年の税抜1300円の初版を読んだ。CF物の長編20編を2編ずつの合本10冊で刊行し、最後に本書で全短編(7編)とコラムを収録して全集の11冊目として刊行した(創元さん、ありがとう)。カバーは“生きている脳”サイモンだけの地味な描写だが、実は折り返しにビキニ(下着?)姿の紅一点ジョオンが可愛く描かれている(GJ)。でも主人公カーティスはヘタレなので、これを脱がせるテキストは無い。地球文明の元祖となる古代デネブ帝国の凋落を背景に、快刀乱麻・一刀両断できない類の切なく忸怩たる心象の作品が多い。★★★★☆☆2019/02/05

りょうけん

6
<宙> この本の面白い部分は,前半のいくつかの退屈な短編ではなくて後半のショートショートの様な極々短いお話達に有る。 太陽系惑星の公転軌道面は,その全てがほとんど同一面上にある事にあらためて気づいてしまった。唯一冥王星だけは少し違った面を公転している。なので太陽系の惑星から外されてしまったのだろう。でもこの本には太陽系には9つの惑星がある,と書いてある。そう僕らの世代が理科授業で覚えたのも「水金地火木土っ天海冥」であった。ありゃ「っ」ていう惑星もあったのか。太陽系には昔は10個の惑星が有りましたとさ。2019/06/16

まー

3
解説にあるように「奇妙なあきらめに似た虚無感」を思わせる作品。確かにヒーローSFにあらず。長編の雰囲気を期待すると裏切られるかもしれないが、むしろキャラの深みがでて、日本人好みではないかと思う。『もう地球人では……』にとくにそれを感じる。『惑星タイタンの<歌い鳥>』ではサイモンの人間臭い部分が書かれた良作。オットーが変装していけばいいのに、というツッコミはしないでおく。キャプテン・フューチャーの世界に一つ別の面を加えた短編集ということで、高く評価する。おまけのコラムは、ファンのお楽しみといったところかな。2013/03/16

Urmnaf

2
言わずと知れたスペースオペラの古典、キャプテンフューチャーの短編集。古典的な宇宙観と科学に対するある種無邪気な万能感にあふれる。未来に希望が持てていた時代の作品だけど、その雰囲気を含め、今読んでも面白い。ただまあ、やっぱり長編のほうがいいけど。短編だとどうしても物語が一本調子というか、平板。後半は、おまけのような掌編多数で、ファンムックのような趣。イラストは昔のハヤカワ版の水野良太郎さんの絵の方が良かったなあ。エズラが悪役にしか見えない…2018/04/20

アヤ

2
小粋なタイトルに誘われて(私的に、『たったひとつの冴えたやりかた』と同じくらいイカしたタイトル)、キャプテン・フューチャーって誰よと思いながら読み始めたらこれがもうなんとも素敵なお話ばかり個性的で、なんだったら頑固なまでに正義を貫き通すキャプテンよりも、人間味あふれるフューチャーメンの3人。マジメで時に無鉄砲なキャプテンもなんだかかわいい。鶴田謙二の挿絵も表紙も素敵すぎる。10年前に出版されているので古本屋を探すしか無いみたい。このシリーズ全部再販して欲しい2016/05/09

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