創元SF文庫
人工進化の秘密!・魔法の月の血闘―キャプテン・フューチャー全集〈8〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 491p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488637187
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

人類の祖先デネブ人が保持していた人工進化の秘密を狙って悪漢一味がジョオンを拉致し“コメット”を強奪。フューチャーメンは人類文明発祥の地デネブへ(『人工進化の秘密!』)。キャプテン・フューチャーの伝記が映画化。だがその裏にはある陰謀が…。キャプテンは不敵にも主役に応募する(『魔法の月の血闘』)。シリーズ最大の謎、デネブ帝国滅亡の原因が明かされる第8集。

著者等紹介

野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年福岡県生れ。学習院大学政治経済学部卒。『「科学小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんすけ

10
今までひっぱりまくってた人類発祥の星デネブが舞台の今作。なんかすんごい科学の粋を極めた文明を想像してたんだけどめっちゃ衰退してて涙。しかも人工進化の方法を悪用したせいで人間がキメラ化してるし。科学っていうのは諸刃の剣だな~とつくづく思うし人間の欲望にも限りがない。二話目の「魔法の月の血闘」ではカーティスが映画でキャプテンフューチャー役をやるという一見コメディ色が強い作品。冥王星のステュクスは以前も物語の舞台になった場所。非暴力不殺の住民がその主義を捨てるに至るいう事態になったことは実に悲しいことだと思う2024/12/19

りょうけん

4
<茶> 『魔法の月の決闘』に「大宇宙のエース」というお題名が出てくる。これを聴いて僕らの世代が思い出すのはアニメ「宇宙エース」。調べるとTV放映は1965年。もちろんキャプテンフューチャーの方が先輩であるが真似でもしたのだろうか。でも日本語翻訳版が出たのは1970年代なので,それよりは「宇宙エース」の方が早い。では英語版を訳してたどり着いたのだろうか。「宇宙エース」は”Space Ace”なのだろう。では「大宇宙のエース」にふさわしい英語はどんなのだろう。僕は今回初めて原書を読んでみたい,と思った!2019/06/07

siopop

4
巻末の解説に書いてあった事なのですけど、作者のエドモンド・ハミルトンさんはこのシリーズを書く時は文体に弾むようなリズムをつけるため、立ったままでタイプライターを叩いていたそうなんです。確かに!僕がずっと感じていたこのシリーズの楽しさは。正にこの弾むようなリズムにあったような気がします。他にもっと壮大なSF小説はあっても、こんなにもテンポ良く素敵なリズムで読ませてくれるSFを僕は他に知りません。 本文の方はずっと前に既読なのですけど、このシリーズになって追加されただろう解説の部分がとても為になり楽しいです。2015/02/22

いちはじめ

2
人工進化は、エドモンド・ハミルトンの壮大な法螺話の中でも屈指のアイデアだと思う。「魔法の月の血闘」では本物が偽物に扮するという、今でも水戸黄門あたりがやりそうなお約束ネタが炸裂。シリーズ後半に至ってますますマニアック2005/09/04

B. S. Junkie

1
「人工進化の秘密!」は駄作未満。●かなりインターバルを置いて「魔法の月の血闘」を読んだが、残念ながらさほど改善しなかった。安易にピンチになりあっさり脱出するフォーマットは元よりと言ってしまえばそれまでだが、かなり劣化してきた。予定調和なのだから、そのプロセスが大事なのに雑な仕事をされると「またかよ」という感想しかなくなる。●それと行動理念が相当おかしくなってきている。「正義」のためには何をやってもよいのか?●長編集は残り二巻まだあるが、多分読むことはないだろう。2023/03/16

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