内容説明
ジョオンとエズラ、フューチャーメンの乗り組む囚人護送船で反乱が勃発、太陽系外の小惑星に墜落した。脱出するには新しい宇宙船を建造するしかない(『宇宙囚人船の反乱』)。不死身の怪物を率いる謎の男が射手座を皮切りに星々を征服している。かつての戦友の訴えに出動するフューチャーメン(『異次元侵攻軍迫る!』)。極限状況を描破した傑作と、別作家によるシリーズ作を収録。
著者等紹介
野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年福岡県生れ。学習院大学政治経済学部卒。『「科学小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞
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感想・レビュー
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ぽんすけ
9
この巻いつもよりも読みやすかった。翻訳がより洗練されたからだろうか。すごくテンポよく最後まで一気に読めた。「宇宙囚人船の反乱」に出てくる宇宙海賊の大親分キムが、度胸もあるし理性的だしいいキャラだったな。他の小者臭溢れる犯罪者とは一線を画してた。あとプルーン好きだったマクリトンの最後。味方からつらすぎる犠牲を出しちゃったけど、ああするしか皆を救う方法は無かった…。いままでフューチャーメンは恐ろしい敵と戦い続けてきたけど、厳密には敵ではない惑星が相手の今回ほど、精神的に追い込まれたことはないかも。2024/11/28
りょうけん
4
<異> 僕がキャプテン・フューチャーを最初に読んだのは,50年近く前。それ以来いったい何度読み直しただろうか。 現在の最新版は創元SF文庫から2004年に発行された,原則二話が一冊の文庫になっているバージョン。一年ほど前にまとめて6冊程手に入れて集中的に読んだ。 少しインターバルをとった後,今回は7冊目から。この創元SF文庫版の良いところは,原作者エドモンド・ハミルトンが書いた順(アメリカでオリジナル初版が発行―なんと1936年―された順)に並んでいる事。そして宇宙SF冒険大活劇は文句なく面白い! 2019/06/02
植田 和昭
2
子供のころにアニメで見た「宇宙囚人船の反乱」自分の体を犠牲にして離陸するというところが気に入っています。なにもない中から宇宙船を建造して脱出するというのがすごいですね。イラストもきにいりました。ジョオン色っぽいですね。2015/08/08
kuma-kichi
1
何もない所から宇宙船を作る、というのはすごい発想だ。今ならだれもかけないだろうなあ。2018/01/23
ほにょこ
1
★★★「囚人船」の方は型破りな話。 息もつかせぬ展開で読み応えがありました。 「異次元侵攻軍」の方は作者がジョセフ・サマクスンという人らしいですが、 特に違和感とかはなく楽しめました。 しかし彼の名前は表紙には書かれていませんね。可哀想です。 2015/03/14