感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
10
1930年代に書かれたスペースオペラの古典。他には短篇も含めて翻訳は無いようだ。当時は女性が主人公のSFは少なかったのだろうが、正直なところ本書も婚約者を引き立てる狂言回し的なところもあり、なかなか時代的な背景を打ち破るのは難しいようだ。今読むとややご都合主義が過剰な活劇的な部分より、多彩な異星生物の描写こそが本書の眼目と思える。良い意味でSFの楽しさを味わえるだろう。大らかな目で見れる人は当時の作品のモデルとして読んでも良かろうと思う。2022/02/17
白義
7
絶世の美女にして全太陽系内のあこがれの的であるスーパーハンターのゲリー・カーライルの活躍を描いたスペースオペラの傑作。当時、というかスペースオペラというこのジャンルにしては稀な女主人公ものにして、出てくるベムはどれも珍妙奇天烈にして強烈、それも単に退治されるための存在だけでなく、その奇妙な生態が物語内の活劇に有効に活用されていて痛快な出来栄え。中でもアルマッセン衛星のプロテアンはその中でも、というかスペオペでも最高峰の一体で、自他の夢を現実にするというソラリスばりの奇妙な特性と知性を併せ持った謎の球体生物2018/01/21
錯乱坊
1
古い表紙の本で読みました。お気楽版『ビーグル号』って感じです。
すだこ
0
中学生以来の再読。表紙は今も鞭竜。昔「ぼくら」の世界のモンスター付録でイーマ竜やシレナイトと並んでいたのが懐かしい。当時としては珍しい女主人公だが、だんだんゲリーがトミーに対してリーダーシップを譲る感じになるのが時代かな。2012/10/12
llll'
0
.2023/07/12