創元SF文庫<br> ミレニアム・ピープル

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創元SF文庫
ミレニアム・ピープル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488629175
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

首謀者不明の上、犯行声明さえなかったヒースロー空港での爆発テロで、精神科医デーヴィットの前妻ローラは死亡した。その無作為的な死に衝撃を受けたデーヴィットは、様々な反体制活動に潜入し、空港のテロの首謀者を捜し始める。やがて組織の一員である女ケイと出会い、すべてを操る小児科医グールドとも奇妙な友情を築くが、それは中産階級者の聖地チェルシー・マリーナを実験場とした壮大な計画の始まりに過ぎなかった。

J・G・バラード[J・G・バラード]
著・文・その他

増田まもる[マスダマモル]
翻訳

内容説明

首謀者不明のうえ犯行声明もなかったヒースロー空港の爆破テロに巻き込まれ、精神科医デーヴィッドの前妻ローラは無意味な死を遂げた。デーヴィッドはテロの首謀者を突き止めようと試みる中で、医師グールドが主導する、高級住宅街チェルシー・マリーナの住民による目的なき革命計画の存在を知る。20世紀SF最後の巨人バラードによる黙示録的傑作。

著者等紹介

バラード,J.G.[バラード,J.G.] [Ballard,J.G.]
英国を代表する作家。1930年、上海生まれ。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙ではなく、内宇宙だ」として、SFの新しい波運動の先頭に立った。終末世界を独自の筆致で美しく描き出した“破滅三部作”と呼ばれる『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』や、濃縮小説と自ら名づけた手法で書き上げた短編を発表し、その思弁性が多くの読者を魅了した。2009年没

増田まもる[マスダマモル]
1949年宮城県生まれ。早稲田大学文学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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踊る猫

24
渡邊利道氏が解説でアメリカの同時多発テロと本作との影響を指摘しているが、私は如何にもイギリスでなければ生まれなかった小説なのかもしれないなと思った。ミステリとして読めるが、そう読むと手つきが下手に感じられて面白くない。むしろこれでもかと繰り出される「ヴィジョン」を、そのフラットさにたじろぎながら読むこと。それが求められているのではないか? バラードはSFの分野/文脈で読まれるがとんでもない。まさに(例えば通り魔殺人に揺れる日本で読めば)「リアル」を先取りした作家であることが痛感させられるはずだ。村上龍的?2018/06/23

かとめくん

19
自分の理解した範囲で言えば、イギリスの中産階級の人々が感じる閉塞感を打ち破るための手段として無差別な暴力を選択させ、さらに深い混沌へと導こうとする者たちと、無差別テロに巻き込まれながらその考えに囚われていく主人公の話。中産階級者が閉塞感を感じるのはわかるが、じゃあどうしたいのかが伝わってこなかったので、自分的にはあまり共感ポイントが無く入り込みにくい作品だった。一部の首謀者グループに踊らされただけと言えなくもなく、社会の必然から発生した革命とするには無理があるように思える。2019/05/07

イツキ

13
中産階級と呼ばれる貧困ではないが特別裕福でもない人々がこれといった強い信念もなくテロリズムに走りはじめる事が非常に印象的でした。必死になって生きるほど経済的、立場的に追い詰められているわけでもなくかといって悩みもなく生きて行けるほど幸せでもない人々の逃げ場としての無意味な暴力行為は現代の殺人事件にもどこか通じるものがあるような。明確な生きる理由や拠り所がない人間の不安定さをまざまざと見せつけられたように感じました。2018/07/05

kurupira

10
JGバラードの作品を読むといつも息苦しさや蒸し暑さを感じてしまう。それはきっと有り得ないない設定だと理解しつつも、ひょっとしたら起こり得る世界を描いているからか。本作もさらにネットなどで匿名性がみたされれば、中流階級の不満からふとした事をキッカケに実際に起こってしまうのでは?? 日本なら、、猛暑でも働いてる不満とかからも起こるかも、、今朝の山手線の通勤ラッシュで読み終えてから思った。。(各省庁が進めるテレワークウィーク初日なのになんでこんなに電車混んでるんだーー、でも座れたから読み終えれた。)2018/07/23

Foufou

8
macaroomと知久寿焼(元たま)の同名曲のPVが出色で、本作に行き当たる。それにしても進まぬ読書。300ページを過ぎてやっとドライブがかかります。ロンドンの高級住宅街における中産階級の革命なんていうね、現代の(日常の)延長にある世界線を描いたSFなんてそうそう読みませんから新鮮ではあります。文章が端正。ただし高揚はしない。御年73の作品というのもあるのかな。暴力の無意味性の顕揚ですか。でも、今進行しているのは、暴力すら無効化された分裂と解体であるような。あ、知久さんたちの楽曲、あれは似て非なる物。2025/02/10

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