出版社内容情報
首謀者不明の上、犯行声明さえなかったヒースロー空港での爆発テロで、精神科医デーヴィットの前妻ローラは死亡した。その無作為的な死に衝撃を受けたデーヴィットは、様々な反体制活動に潜入し、空港のテロの首謀者を捜し始める。やがて組織の一員である女ケイと出会い、すべてを操る小児科医グールドとも奇妙な友情を築くが、それは中産階級者の聖地チェルシー・マリーナを実験場とした壮大な計画の始まりに過ぎなかった。
J・G・バラード[J・G・バラード]
著・文・その他
増田まもる[マスダマモル]
翻訳
内容説明
首謀者不明のうえ犯行声明もなかったヒースロー空港の爆破テロに巻き込まれ、精神科医デーヴィッドの前妻ローラは無意味な死を遂げた。デーヴィッドはテロの首謀者を突き止めようと試みる中で、医師グールドが主導する、高級住宅街チェルシー・マリーナの住民による目的なき革命計画の存在を知る。20世紀SF最後の巨人バラードによる黙示録的傑作。
著者等紹介
バラード,J.G.[バラード,J.G.] [Ballard,J.G.]
英国を代表する作家。1930年、上海生まれ。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙ではなく、内宇宙だ」として、SFの新しい波運動の先頭に立った。終末世界を独自の筆致で美しく描き出した“破滅三部作”と呼ばれる『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』や、濃縮小説と自ら名づけた手法で書き上げた短編を発表し、その思弁性が多くの読者を魅了した。2009年没
増田まもる[マスダマモル]
1949年宮城県生まれ。早稲田大学文学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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