創元推理文庫<br> 窒素固定世界

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創元推理文庫
窒素固定世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488615055
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーすが

10
毒の大気と硝酸の海に囲まれて細々と暮らす人類。酸素ドームで暮らす人々と、放浪者としてサバイバルする人たち、観察者と呼ばれる謎の異生物。設定はかなり好きだけど、重苦しく狭い世界でのやりとりがメインでなんだか気が滅入る話。2021/11/14

ニミッツクラス

3
84年の文庫版初版(380円)を読んだ。81年に創元のイラストレイテッドSFの単行本で出ている。遊離酸素が窒素と結合(とある金属が触媒に!)し、人類は呼吸不可能な大気と、植物などのニトロ化で危険極まりない地表、0.01Nの硝酸の海に囲まれて細々と生きている。その設定だけでもすごいのに、純粋酸素信奉者との揉め事に加えて、“観察者”と言う形態的にとんでもなくサバイバーな宇宙人(どういう循環器なのか?)が混じる。文字が詰まって読みにくいが、結果的に脱窒素固定を模索することになる騒動の顛末を楽しめる。★★★★☆☆2015/07/17

黒胡麻

1
化学的な設定はすごく面白いはずなのに、未開人のいざこざばかりにページを割かれてて説明不足気味。窒素植物とか疑似生命とかもっとそっちの話をしてほしかった。2020/03/06

レイス

1
たそがれたヴィジュアルの世界の、狭い人間社会でもめ事があったという話は面白いと言えないはずなのだが、何かに惹きつけられ面白く感じました。やはりボーンズでしょうか。私はジンベエザメに触手をつけて想像しました。窒素生命体って?もっと知りたい!これだけ地球を化学的に変化させたSFも初めてでもっと知りたかった。還元なんて言葉も忘れてしまいましたが、好奇心だけは大いにくすぐられたので勉強したくなりました。ラストはそれぞれの固定観念の世界から踏み出せたようで何よりです。2018/09/16

すらっぱ

1
地球の大気変化の最終段階として、人類が呼吸できないような窒素固定大気になる、というアイデアが非常に秀逸。また、宇宙で高度に発達できる生物は、その「最終大気」に適応した生物から出てくるというのも天才的だった。大気が最終段階になるとき、前段階までの生命は全滅するんだけど、人類はちょうど入れ替わり期に当たるのでギリギリまだ生きてる。設定はすばらしい!でも、人類が原始人モードで頭が悪いので、ストーリーの進行がモタモタしてる。全体意識生命のアイデアも素晴らしいけど、いまではわりと当たり前のネタ。2013/02/06

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