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創元SF文庫
イルカの島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488611033
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

密航したホヴァーシップが沈み、ただひとり海上にとり残された家出少年のジョニー。彼を救ったのは、なんと一群のイルカたちだった。彼らに運ばれていった先の孤島では、科学者たちがイルカ研究のために暮らしていた。しかも、所長はイルカ語を解し、このイルカたちも人間と意思を通わせることができたのだ。名匠が、大海原の神秘と景観をあますところなく描いた海洋SFの傑作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

400
イルカとの共生を模索する、優秀なダイヴァーでもあるクラークの海洋SF。そして、主人公ジョニーのジュブナイル小説でもある。イルカの持つ潜在的な能力については、本書に語られている通りなのだろうと思うが、ではさて、現段階ではどこからがクラークの願望や、あるいはSF的発想による創作であるのかを測る知識が残念ながら自分にはない。それでも、イルカとの共生の未来はなんだか随分と明るそうに見える。またシャチとの共存といった、これまでは考えたこともない問題にも目を開かされた。ダイヴィングによる海の描写もクラークならでは。2022/04/29

goro@80.7

58
いつかはイルカと話せる日が来るよ。フリッパー世代としては信じてる。ジュブナイルSFは清々しい。教授の跡を継いでゆく未来は子供たちにあるんだね。2023/02/13

催涙雨

42
海とイルカと少年が織り成す海洋SFジュブナイル。心の穴を埋めるような逃避的な密航、そして難破、イルカに救われて…このサクセスストーリーらしい完成された滑り出しから強烈に引き込まれる。簡単に言えば温かに迎え入れてくれた島の人々やイルカとの交流を通して少年が人間として確実に成長していくというだけのシノプシスで宇宙やロボットなどのSF要素はほとんどないのだが、イルカという特別な知性を持つ海洋生物の優しさや神秘性はSF的なガジェットに引けを取らない魅力があり、何より素直な感動と素晴らしい読後感を与えてくれる。2017/10/19

ぐうぐう

42
創元推理&SF文庫復刊フェア2016のラインナップの一冊。海洋SFであり、ジュブナイル小説でもある。海をこよなく愛したクラークにとって、宇宙よりも身近な、そこは未知の世界。当時、イルカの知能についての研究が本格的に始まり、クラークはさっそく取り入れたようだ。イルカと少年の交流を優しく描きながらも、イルカ研究がイルカの自由を奪ってしまうのではないかという科学の驕りをさりげに指摘する辺り、SF作家としてのクラークの真摯な姿勢が伺える。半世紀以上前に発表された小説だが、まるで古びていない。名作SFの証しだ。2017/03/21

まぁにぃ

15
オープニングのホヴァーシップの件はちょっと突然だが、イルカに助けられるところはドキドキ感あり。 それも、最後にクイーンズランドにいくことにつながるのか! イルカ大好きな私としては、楽しめました。 またイルカと一緒に泳ぎたい!!2017/06/04

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