創元SF文庫
原子の帝国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488609061
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

驚異の別世界を描くヴォークトの二傑作中編を収録する。遥か未来、人類は高度な科学技術を駆使しつつも、それらの原理も根本法則さえも忘れ去っていた。地球のリン帝国皇室に生まれたミュータントであるクレインは、帝国を揺るがす危難に立ち向かう。「原子の帝国」/男が得た第三の眼に映るのは、吸血人が跋扈する戦慄の頽廃都市と、妖しくも美しい女の企みだった。「見えざる攻防」。

著者等紹介

吉田誠一[ヨシダセイイチ]
1931年生まれ。東京外国語大学英米語科卒。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

記憶喪失した男

5
「原子の帝国」と「見えざる攻防」の二編収録。「原子の帝国」は王朝戦争ものである。「見えざる攻防」の方が好みだった。2013/10/29

一柳すず子

1
面白かったです。表題は原子力が神の力とされる帝国の覇権争いに、ミュータントとして生まれた皇子が知力を駆使して関わっていく話。原子力の理屈はさっぱりだけどお約束的な展開は分かりやすかった。「見えざる攻防」は平行世界の話らしいけど、これも主要動力の理屈がさっぱり。なんとなくヒロイックファンタジー的にまとまったのかな。2016/03/28

wang

1
いずれも異形のミュータントが主人公で、人と違うが故に疎まれ差別されながらも、人類を救うために戦う物語2編。表題作は原子力戦争後?の地球が舞台で太陽系各惑星を征服しようとする帝国の皇帝家に生まれたミュータントが運命にもまれながらも活躍する非常に面白いストーリなのだが、中編としてまとまっていず、長編小説の一部だけ抜き出したようでスッキリしない。と思ったら解説では連作シリーズの一遍ということのようだ。2013/12/19

Arte

1
ヴォクトはいいねえ(って毎回言ってる気が。でも『目的地アルファ・ケンタウリ』はやめた方がいいと思う)。金星人と戦争ですよ、あなた。『見えざる攻防』は…もはや昔のSFというより、この宇宙の平行世界のSFという気さえするが…いやあ、いいですよ。日本にファンサイトがないか、思わず探しちゃったよ。 2003/07/10

スターライト

0
遠未来の地球を舞台に、リン帝国のミュータントとして生まれたクレインがお家騒動に巻き込まれながら、衛星エウロペからの侵略者と戦う姿を描く表題作と、異次元+吸血鬼+ミュータントものの「見えざる攻防」の2中編を収める。同じミュータントもの、そして主人公が不可解な騒動に巻き込まれるというヴォクトのパターンが多い。しかし表題作は、割と面白かった。2010/06/26

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