感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
71
チャレンジャー教授が登場する中編の表題作と「地球の悲鳴」と「分解機」の短編2編を収録。チャレンジャー教授物は初めて読んだが、これはドイルの芳醇な空想力が遺憾なく発揮されたトンデモ科学読み物とでも云おうか、とにかく楽しんで書いているのが窺える。物語としての出来はやはりホームズの方が上。このシリーズは既にホームズシリーズ発表後の作品であったため、魅力的な謎を現実的な話に落とし込まなければならないミステリを書き続けるのにうんざりしたドイルがとにかく面白い思いつきを物語にしたくて書いた作品群ではないだろうか。2016/08/07
ホームズ
28
『失われた世界』で活躍したチャレンジャー教授と3人の仲間が迎える「地球最後の日」(笑)チャレンジャー教授の家から見えるゴルファーについての会話が面白かった(笑)なんだかとても素朴な感じのSFでいいです(笑)『地球の悲鳴』ではまた乱暴な実験を行って大惨事が・・・。あの後始末をどうするんだろうか?(笑)『分解機』は短いけど良かった。一番シャーロック・ホームズのシリーズに近い雰囲気があった気がする。2013/05/01
鐵太郎
21
三編の短編集。「毒ガス帯」(P130)、エーテル帯が地球を襲い、人類滅亡の危機。「地球の悲鳴」(P47)、地球は生物であるとすると、その痛いところを突いたらどうなるのか。「分解機」(P22)、分子構造を破壊する究極の兵器ができたら世界はどうなるのか。長さはアンバランスですが三編とも「失われた世界」のチャレンジャー教授が主役。語り手は1と3がマローン君で2だけ新人。ドイルが楽しんで書いたようなSFなのだけど、どうもドイルのユーモア感覚と生真面目さが変な風に混ざって教条的なお話になっていないかな。うーむ。2019/02/15
たち
21
チャレンジャー教授シリーズ、初めて読みました。もっと、難しい話かと思いましたが、奇想天外で楽しかったです。特に気に入ったのは、チャレンジャー教授の人柄でしょう。怒りっぽい熊のような人物ですが、情に厚く大変魅力的でした。2017/04/18
ホームズ
9
『失われた世界』で活躍した四人が今回は毒ガス帯に突入した地球で生き延びようとする。SFでは有りがちな地球最期の日を描いた『毒ガス帯』は面白かった(笑)なんか素朴なSFだね(笑)地球が一個の生命体と証明する『地球の悲鳴』もその後どうすんだ?(笑)2008/07/15
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