感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
158
この本には、ショートショート、短篇が含めて21収められています。2ページから60ページ弱のものまでさまざまです。昔読んだのでことがありますが、やはりこの本を読んで星さんの作品も同じようだと感じて、星さんのも読み続けるようになったのだと感じました。ショートショートなどは主人公の名前を変えれば星さんの本を読んでいる気がします。タイムマシンや悪魔が出てきて違和感がなく読めました。2017/01/06
hit4papa
34
SFショート・ショートの名手フレドリック・ブラウンにしては平凡すぎる作品集。収録されている作品は多いのですが、目をひくものは多くはありません。そんななかでも良いのは、核シェルターに閉じこもって三十年後、科学者が見た地球のあり様は「ドーム」、史上初タイムマシンを完成させた男からの50年後から送られた手紙「鏡の間」、火星人を名乗る酔っ払いを取材する新聞記者「最後の火星人」、人類の命運をかけた異星人との1対1の決闘「闘技場」でしょうか。「闘技場」は他のアンソロジーにむ収録されている名作で、これは読む価値あり。2018/11/15
シャル
7
掌編からちょっと長めの短編まで集めた作品集。タイムマシンや宇宙などSFメインだが、悪魔の話なと幻想的なものもいくつか。どれもオチのひとひねりが利いていて色々と楽しく、また、冷戦の影響を強く感じさせるものも多い。その中でもやはり地獄の蜜月旅行の綺麗なオチと、スポンサーからひとことの考えさせられるオチが印象に残った。2012/04/08
スターライト
6
1943年から1955年にかけて発表されたブラウンの短篇を収録。米ソ対立という政治的背景からか、戦争ネタが多い。もちろん米ソを戦わせるのではなく、ユーモアを持って笑い飛ばそうとするブラウンの意図がうかがわれる。その意味では原書のタイトルになっている「地獄の蜜月旅行」は、米ソ共通の敵に二大超大国が協力して謎にあたろうとするもので、それに男女のラブ・ストーリーをからめるところが、さわやかさを感じさせていい。2010/08/19
海さん
5
どしょっぱつの「土人の魔術」がめちゃ面白くて、このまま行くかと思ったらどんどんSF色が濃くなっていった。2016/10/24