感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
20
勇者キラン、賢者ケモク、魔女キャスティアの三つ子の物語、その2。三つ子なのに兄・弟・妹が峻別されるのは、原作がそうなのか翻訳のせいなのかわかりませんが、今回主人公は次男のケモク。妹キャスティアを誘惑したディンジルという男が邪悪であると彼一人が信じ、なんとか妹を引き離そうとするのですが失敗し、去って行った妹を救おうと孤軍奮闘するお話。醜さとは邪悪であり、悪臭は悪であり、老齢や傷跡や歪んだ顔は劣ったものであるという発想がまだるっこしいけど、結果よければすべて良しなのか。でもお話は決着がつかず次巻へ。2021/08/11
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
3
☆×4.0…やはり展開を急ぐという欠点だけはなかなか消えることのない様に思えます。おそらくこれは著者が持っている癖のように思えました。今回のテーマは「脆さ」といってもいいでしょう。兄弟の一人であるキャステアが闇の手に落ちてしまいます。そしてこの間の主人公は前の巻ではああまり目立たなかったケモクです。キランとは違い、欠陥のあるかれではあるもののキランよりも多くの困難を乗り越えていきます。最後の巻はおそらくあの方の視点でしょう。ならばどうなるのやら。2012/10/13
洪七公
1
読了1984/05/26