内容説明
円熟の境に達した著者による3作を収録。恐怖の金属分解光線を武器に火星征服を企てる帝国に、青年軍人が不可視の飛行艇で立ちむかう『火星の秘密兵器』。暗殺者ギルドの打倒をめざす大元帥カーターが、人知を超えた火星の月へ敵を追う『火星の透明人間』。天才外科医の創造した人造人間たちが、大湿原に独立王国を樹立する怪奇篇『火星の合成人間』。シリーズはいよいよ佳境へ。
著者等紹介
厚木淳[アツギジュン]
1930年、東京日本橋に生まれる。1953年、京都大学卒業。東京創元社取締役編集部長を経て、現在、翻訳家
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
8
せっかくなので、合本版でも登録。巻末の厚木淳先生の解説、読み応えあります。2018/07/30
shiro
1
一度読みはじめれば止まらず最後までかっとばしてしまう。冒険とロマン、SFとファンタジーが融合した大作。一度出てきたキャラクターの噂が作中に挿入されてたりするととてもテンションが上がる。ラス・サヴァスがいい人になっててびっくり。2014/04/05
いちはじめ
1
合本版第三集。表題作に「火星の透明人間」、「火星の合成人間」というラインナップ。相変わらず奇想が冴えるが、さすがにちょっとここまでくると苦しくなってきたような……。2001/06/25
shiro
0
二年ぶりくらいに再読。スカッとする冒険活劇。SFだけどSF要素はあんまり。透明人間ではラストだいぶはしょったなという気がするけど、それでも面白さは損なわれず。ラストのラス・サヴァスの変貌ぶりを考えるに、火星人の約束にはそれだけの重みがあるのかなーなんて想像。2016/11/26
卍ザワ
0
相変わらずの面白さ。ただ、合本とはいえ、シリーズ三作続けての通読は正直しんどかった。2012/08/05