内容説明
殺人鬼ダートの手から逃れ、傑作ファンタジー『夜の旅』が秘めた謎を追うノラ。重い口を開き、過去を語りはじめる人々。次第に集まるパズルのピース。だが真実は時に閉ざされた迷路の奥に。彼女が行き着く先は、五十余年前に作家たちが集った風光明媚なショアランズ。果たしてこの地で全ての謎は解けるのか?だが、ダートが、そしてFBIがノラを追う!ストラウブ畢生の大作。
著者等紹介
近藤麻里子[コンドウマリコ]
1961年宮城県生まれ。東京外国語大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kouro-hou
11
今回はホラーではなくミステリです。ヒロインが犯罪の濡れ衣から逃げながら過去の盗作事件の謎を追います。超常モノではないんですが、ヒロインを追ってくる殺人鬼が殴っても撃っても轢いても刺しても「痛い」で済ませるイケメン(おそらく)ターミネーターで、あえて言えばコイツがスーパーナチュラルです。おかげで味方にはハーバード出で元軍人・警官の空手黒帯の料理が得意なイケメン(多分)使用人が登場。セガールかよ!どうしてこうなった!? 役者が揃うまでがちょっとダルめなんですが、ストラウブ作品では一番楽しく読めました。2014/12/29
lovemys
0
どうしてなのだろうか。主人公の女性が、どうもかみ合わない気がするのだが…。賢いようだが、とっても抜けていたり、男見る目なかったり。彼女の夫にも、どうしてそこまで執着するのか分からない。そんなコト言うなよ!ってコトも電話で言うし、お陰で散々な目に合うし。賢いの?賢くないの?全てのつながりに無理を感じてしまった。全ての偶然が、お膳立てされてます状態で、途中でバカバカしくなってきたり…。有り得ないでしょ!コテージにクロスワード作家がいたのも幻滅だし。それでも読ませると思うけど。とってもストラウブっぽかったです。2014/01/19
to_chan
0
ストラウブすげえ。解説でもふれられているとおり、昔読んだ初期作品の文学ホラーな趣と全然違うっ! 序盤はどこに向かうのか想像がつかない。不穏な空気の中で謎とドラマが積み重なって後半、怒涛の展開に。伝説のファンタジー本にまつわる謎がめくるめくって魔法のような雰囲気に包んでくれるミステリ・サスペンス。しびれた。 2012/03/06
丰
0
20060825
慧
0
★2006/08/31