内容説明
厳格な私立学校に進学したトムは、マジックに熱中する同級生デルと友達になった。だが学校では、彼ら新入生は教師や上級生から手ひどく扱われる苦難の日々がつづく。そして、あるとき起こった盗難事件をきっかけとするかのように、学校に不思議な出来事が起こりはじめた…。待ち受ける悲劇に向けて高まりゆく緊張。鬼才作家を代表するファンタジイ大作にして、青春小説の傑作。
著者等紹介
大瀧啓裕[オオタキケイスケ]
1952年、大阪市生まれ。翻訳家
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感想・レビュー
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眠る山猫屋
7
再読。 上巻の八割はよく描かれた学生生活。もっとも西洋風寄宿舎なので、馴染み易いとは言い難い。キングとの合作もあるストラウブだが、二人の違いはキングが日常を浸透させてくるのに比べ、ストラウブはあくまで文学的だという辺りかな。だから若干読み難くもある、美文故に。 後半、主人公トムが、親友であるデルの叔父に見出だされ、才能を開花させてゆくに従って、デルの嫉妬を招いてゆくような、そんな悲劇的別離の予感がヒシヒシと・・・。2016/03/29
星落秋風五丈原
1
万感の思いを胸に、少年のひと夏の冒険が終わる。 2004/02/24
丰
0
20021213
いち
0
マジックに熱中する同級生デルと友達になり、マジックに興味をもつトム。学校では教師や上級生から不当に扱われる日々。父を病で無くし、夏休みにデルの叔父、偉大なマジシャンの住むシャドウランドへ向かう。2023/07/01