出版社内容情報
良書倶楽部に、代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵から蔵書設計の依頼が舞い込んだ。直接指名を受け、姪のメープルを連れて伯爵邸に赴いたニーダムは、依頼者がかつて自分が命を救った若き士官だと知る。髑髏城と呼ばれるダニューブ湖畔の古城に、夏至に間に合うようニーダムは瀕死の彼を大冒険の末に送り届けたのだ。本宅のみならず髑髏城用の選書を任されたニーダムたちは、訪れた豪壮な城館で、またもや怪異に遭遇する。三部作の第二作。
内容説明
巨大な頭蓋骨のような外観を持ち、ダニューヴ河畔にそびえる髑髏城。かつてそこへ瀕死の少尉を送り届けたことがあり、今は会員制貸本屋で働くニーダムに、伯爵位を継いだもと少尉からノーサンバーランドの屋敷の蔵書設計をしてほしいと依頼が寄せられた。姪のメープルを連れて赴いた屋敷は、奇しくもあの城と同じく“髑髏城”と呼ばれており…。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作第二部。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程修了。78年「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞してデビュー。88年『銀河英雄伝説』が第19回星雲賞を、2006年『ラインの虜囚』が第22回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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毎日が日曜日
8
★★★2021/07/28
keisuke
8
文庫化再読。そういや「花嫁」は?リラのこと?2021/07/03
まそお
7
楽しかったー。メープルが素敵過ぎてもう。有名人がたくさん出てくるのもドキドキするね!(ミーハー根性笑) 真面目な話、臨場感を持って時代を楽しめるよき旅という時間を過ごせたのでたいへん満足です。2021/05/12
桃柳
5
メープル、可愛いねえ。友達になりたいなあ。2021/09/29
ナンさん
5
やっぱりこれは歴史に題を取った夏の魔術シリーズの様なシリーズなのだと実感。