出版社内容情報
19世紀ヴィクトリア朝の英国。スコットランド近くの月蝕島沖で氷山に閉じ込められた謎の帆船が発見されたというニュースが世間をにぎわせている。一方、クリミア戦争から生還したニーダム青年は、姪と共に大手の会員制貸本屋に就職し、超マイペースな二大文豪アンデルセンとディケンズの世話をする日々。ある日、ジャーナリズム精神あふれるディケンズが、月蝕島へ行くと言いだした。一行は不吉な噂に満ちた島へ。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作開幕!
内容説明
ヴィクトリア朝の英国。クリミア戦争から生還したニーダムは、姪のメープルとともに会員制貸本屋に職を得た。しかし仕事に慣れはじめた矢先、作家アンデルセンとディケンズの世話を押しつけられ、個性豊かな二大文豪にふりまわされる。おまけに、月蝕島の沖で発見された謎の帆船を見にいくとディケンズが宣言、一行は不吉な噂に満ちた島へ赴くことに…。怪奇冒険譚三部作開幕!
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程修了。78年「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞してデビュー。88年『銀河英雄伝説』が第19回星雲賞を、2006年『ラインの虜囚』が第22回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tetchy
113
ヴィクトリア朝怪奇冒険譚第1作目の本書の舞台はスコットランド沖にある月蝕島。ヒーローとヒロインにディケンズとアンデルセンと実在の人物が登場するのも田中版19世紀冒険活劇の特徴だ。実在の人物が実にのびのびと動き、さらに胸むかつく悪党が登場し、意外な人物の正体になじみのない西洋の近代史の蘊蓄も散りばめられ、さらに最後は怪物の対決とエンタテインメントてんこ盛りの作品だ。教科書では決して学ばない当時の人々の生活様式や風習を書き残すことで読者が興味を持ち、次世代の歴史小説家が生まれることを作者は期待しているようだ。2021/09/17
二分五厘
21
三部作の第一巻を一番最後に読む。なるほど、これがあの噂のアンデルセン……(^^;)ディゲンズさんが可愛く見えるほどの奇人ぶり。史実なんだろうか。氷山に閉じ込められた約300年前のスペイン帆船が、月触島へと漂着したとの報道。ディゲンズが興味を示し、居候のアンデルセン、更には二大文豪に振り回されていたニーダムとメープルまで見学に出かけることに。だが月触島の主・ゴードン大佐やその一家に目をつけられてしまった一行は……。後のお話に比べて冒険要素が少ない分、これから活躍する登場人物達をよく知ることができるかな。2024/01/21
スプリント
13
読み手をワクワクさせる手法に長けてる著者ならではの作品。 2021/10/31
森田
5
ものすっっごいおもしろい!2021/01/05
Hattifnatt
4
おもしろかった!実在の人物と架空キャラクターの交錯はすごい。時代考証がしっかりしていて、しかも語り部であるニーダムが「過去の体験」を語っているから、この時代はこうだったが後にはこうなったとかそういう記述も多くて、本当に自分で追想している気になってくる。いつの間にかニーダムの視点と同化している。メープル好き。田中芳樹さんによくある「若い女の子のキャラクター」で創竜伝の茉理を彷彿とさせなくもない。むしろ原型か。安定の田中芳樹さん、文句なし!あと二作もすぐ読みます!2024/04/23




