創元推理文庫
タイタス・クロウの事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488589011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

『ネクロノミコン』『妖蛆の秘密』『水神クタアト』…太古の邪神たちの秘儀を記した魔道書の数々を解読し、その悪しき智慧を正義のために使う男、タイタス・クロウ。魔教の使徒らや不死の魔術師、あるいは数秘術を操るテロリストと戦う彼の全中短篇を一冊に収録。二〇世紀最大の怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの衣鉢を継ぐ英国ホラー界の重鎮がおくる、連作オカルト探偵小説。

著者等紹介

夏来健次[ナツキケンジ]
1954年新潟県生まれ。英米文学翻訳家。主な訳書にブロック『サイコ』、ロジャーズ『赤い右手』、スキップ&スペクター編『死霊たちの宴』、サラントニオ編『999』(全3巻、共訳)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

21
ラヴクラフトの衣鉢を継ぐ者ラムレイ。怪奇縦横無尽。2014/07/07

skellig@topsy-turvy

16
非常に楽しんで読みました。オカルトミステリと帯に書かれていますが、謎解きというよりは静かなる魔術バトルといった趣。「妖蛆の王」「名数秘法」などが特に面白かった。ネクロノミコン始めとするオカルト本の名前がぽんぽん出てきて雰囲気たっぷり。イギリスらしい怪奇っぷり、ラヴクラフトの大きな影を感じられた連作短篇集でした。2013/08/06

Ribes triste

12
20世紀に蘇った太古の邪悪な魔術にどうやって対決するのかと思ったが、案外正攻法で読んでいて楽しかったです。クトゥルー神話の雰囲気を壊すことなく、上手に扱ってます。2017/11/08

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

12
**ネタバレ**時代背景が20世紀前半辺りで同じ国とのこともあり、かのシャーロック・ホームズを彷彿させる。影響もあったと思いますが、インテリな紳士がその知性を以て不届き者を罰するシーンは、毛色こそオカルトティストですが爽快感がたまらない。登場する相手も、非人間や人間廃業ばかりが登場するので、本格推理ものとしては物足りないところもあります。オカルト現象としか思えない事件は、本当に"オカルト"だったわけですから(笑)しかし、著者自身がオカルトの造詣が深いので、いい加減な作りはしていない。極めて丁寧な怪奇小説。2012/05/02

ゆめじ

8
タイタス・クロウ。彼はネクロノミコンや水神クタアトといった魔道書の知識を以ってこの世ならざる存在に立ち向かうのだ! クトゥルフ神話に伝奇アクション要素を盛り込んだ偉大なる先達。 読み味的にはオカルト要素込みのホームズ。 タイタス・クロウとド・マリニーの役割がホームズとワトスンの関係性のまんまそれだったりする。 短編集なので邪神との壮大な死闘よりかは魔術師との戦いやシンプルな怪談が多い。2021/06/30

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