出版社内容情報
明治11年、英国が誇る旅行家イザベラ・バードは日本を訪れていた。今回の旅の目的地は蝦夷。まだ西洋人が通ったことがないルートで、東京から陸路蝦夷地を目指すのだ。旅のお供は通訳兼従者の伊藤鶴吉と、他の人の目には見えないブラウニーのディルとピクシー(多分)のジンジャー。そう、イザベラは妖精を視る力をもっているのだ。そんなイザベラが奥州を旅すれば、日本の妖怪に出会わないわけがない。滞在先で次々に遭遇する妖怪がらみの不可解な事件を、持ち前の好奇心と行動力で解決する。レディ・トラベラーの日本妖怪旅行記。
【目次】
内容説明
明治11年、奥州を縦断して蝦夷地を目指す英国人女性がいた。その名はイザベラ・バード。お供は通訳兼従者の若者伊藤鶴吉と英国からついてきた小妖精たちだ。一行は行く先々で妖怪に出会し、思わぬ事件に巻きこまれる。事件を通じて好奇心旺盛なイザベラと無口な鶴吉は心を通わせていくが。ヴィクトリア朝の英国を飛び出した実在の女性旅行家を主人公にした歴史冒険ファンタジイ。
著者等紹介
白鷺あおい[シラサギアオイ]
1967年岡山県生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒。第2回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Roko
26
横浜から蝦夷へ行くのに、船で行けばずっと楽だし早いのに、どうしても本州を縦断したいというイザベラさんの意向に不満たらたらだけど、雇われたんだからしょうがないと諦めつつも、通訳兼ボディガードとして働くイト。でも、彼の役目はそれだけではないようです。イザベラさんは、明治初期の日本を自分の足で歩いて、その記録を「日本奥地紀行」として出版したのですが、そのおかげで、当時のことを知ることができるのは、とてもありがたいことです。外国人の目から見た日本という視点がとても面白いのです。2026/06/03
よっち
19
明治11年夏、奥州を縦断して蝦夷地を目指す英国人女性イザベラ・バードが行く先々で妖怪に出くわし、思わぬ事件に巻きこまれる歴史冒険ファンタジー。通訳兼従者の若者伊藤鶴吉と英国からついてきた小妖精たちをお供に旅するイザベラ。実在の紀行書『日本奥地紀行』の旅路を辿りながら、見かけた幼女の存在を隠そうとする宿の人々、鍾乳洞を見学しようとして遭遇する妖怪たちや西洋人、雨宿り中に出会った男に見せられた鬼と人形のミイラに遭遇していく、好奇心の塊のようなイザベラと振り回される無口な通訳イトのコンビがなかなか良かったです。2026/06/06
文花
5
『ふしぎの国のバード』が好きで、読みました。視点が段落ごとに替わる作風に戸惑いましたが、そういう作風なんだと、馴れてしまえば問題無しでした。それぞれの『視点の違い』を楽しむ作品なんだと思いました。続編楽しみにしてます。2026/05/21
Abercrombie
4
東北地方の紀行文を読めば、必ずと云っていい程イザベラ・バードの名前は出てくるけど、いまや小説や漫画の主人公にまでなってるとは知らなかったな。ファンタジー版『日本奥地紀行』とも云うべき本書。家付き妖精とピクシーをお供に連れた彼女が、座敷わらし、河童、鬼等々の日本の妖怪に遭遇していく物語だが、常に事件の根底に流れるのは、怨み、因習、不老不死といった人間の業ばかりであるのはやるせない。2026/07/08
Ayumi Shimojoh
1
この創元推理文庫だと、ちっさい字なのに、するする不思議を読み進むので、わらし、カッパと龍神、ミイラと人魚、、、見えない隣人を感じられる環境がいいな。2026/06/07




