創元推理文庫
死者の短剣―地平線〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488587123
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

悪鬼を狩る湖の民と定住する農民の地の民、ふたつの異なる民族の融和のために奔走するダグとフォーンの奮闘を描いた、名手ビジョルドの傑作ファンタジー4部作ついに完結。

内容説明

地の民を治療する医術の匠を目指すことにしたダグは、“新月湖”駐留地に基礎継ぎの匠がいるとの噂を聞いたフォーンに勧められ、教えを乞おうと決意する。果たして湖の民と地の民の夫婦は歓迎してもらえるのか?弟子入りを志願してきたダグに基礎継ぎの匠は戸惑いを隠せない。ふたつの民族の融和に奔走するダグとフォーンの奮闘を描く、ビジョルドのファンタジー四部作完結。

著者等紹介

小木曽絢子[オギソアヤコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sin

58
フォーンは目覚めた能力に苦悩するダグの為に湖の民の医療の導き手を探しだし、彼ら夫婦とその連れの若い湖の民は《新月湖》駐留地を訪れ、その地に滞在を認められる。医術の匠に師事し自らの能力を訓練するダグ…地の民という立場で孤独を噛み締めるフォーンだったがダグの計らいで医療天幕に迎え入れられ平穏を得る。しかし市場で出会った地の民の若者の願いから彼らは湖の民の医療のタブーである地の民の子供の難病の治療を行い、やっと居場所を見つけたかに思われた駐留地からの退去を余儀なくされて再び旅立つ!2023/04/16

tom

13
「基礎」という能力を使い、人を治療することを目指すという医療系ファンタジー。夫婦の成長物語とカルチャーショックの克服という物語。ファンタジーの中でこういう主題を扱うのは、かなり珍しいこと。でも、こういうネタでファンタジーを作るのもアリだよねと思いながら読了。残りは、一冊、どんな展開で終わるのか興味津々。2019/04/07

夜の女王

9
☆☆☆☆ タグとフォーンはフィットたちと別れて≪新月湖≫の基礎継ぎの匠アルカディに弟子入りし、医術の匠を目指して修行に励むが・・・。この上下で終わりとは思えないほど二人の前には問題が山積み。地の民と湖の民の結婚を受け入れてくれる人は少ないし、タグの医療の技も中途半端。安住の地も見つからない。悪鬼の脅威の問題も。が、次々と降りかかるトラブルにも負けない二人。最終的にはうま~く解決されていく。冷静に考えるとかなりなご都合主義なんだけど、そう思わせないビジョルドの筆力はさすが。潔癖症のアルカディがいい味出してる2013/12/21

pukadon-t2

6
続いて下巻へ。お気に入りのシリーズも後ちょっとで終わってしまいます。名残り惜しい。気になる表紙絵。飛行悪鬼?2013/10/24

cathy aya

5
ビジョルドの物語は、読後感がとても充実した気持ちになります。それは主人公が確実に成長しているから、そして主人公だけでなく、周囲も変わって行くから。何かを大きく変えるのは大変だけれど、まず最初の一歩は大切だと思わされます。2013/11/18

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