創元推理文庫
フランケンシュタイン家の双子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488586041
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

突然の重い病に倒れた双子の兄を救おうと、ヴィクターは怪しげな錬金術師を訪ねる。求めるのは不老不死の霊薬。若き日のフランケンシュタインを描いたダークファンタジー。

内容説明

フランケンシュタイン家の双子コンラッドとヴィクター。兄コンラッドは冷静で思慮深く、弟ヴィクターは情熱的と正反対の性格ながら、二人の絆は固かった。だが、コンラッドを突然の病が襲う。兄を救おうと、ヴィクターは遠縁の娘エリザベス、親友のヘンリーと一緒に、錬金術師ポリドリを訪ねる。求めるは不老不死の霊薬。若き日のフランケンシュタインを描いたダークファンタジー。古典的名作『フランケンシュタイン』その知られざる前日譚。

著者等紹介

原田勝[ハラダマサル]
1957年生まれ。東京外国語大学卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hugo Grove

13
面白かったあ。ヴィクター・フランケンシュタインが後年なぜ怪物フランケンシュタインを生み出したのかが分かる。双子とは不思議なものだろう。いつも鏡に映った自分が他人として動いている。その上、片割れのことは何から何までよく分かる。双子の絆は双子にしか分からない特別な何かがあるようだ。双子はそれだけでミステリアだし、双子の話は大好きだ。2013/06/17

みろ

6
東京創元さんだから続きは来年ね〜と積んでいたら、9月に出るので慌てて読了。いかにして怪物を造ることになったのかの原因が語られた今巻。フランケンシュタイン姓に英語名前が合わないので勝手に脳内でドイツ名に変換していた。続きが楽しみ。2013/08/04

冬見

5
「外では、ぼくらぬきで世界が回っていた。みんな、城の中を、これまでとなにも変わらぬふりをして動いていた。僕は泣けなかった」メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』の前日譚。基本的に冒険譚のていで進むが、終盤はおどろおどろしく、特に霊薬を作るシーンはぞっとした。とてもおもしろい。2015/02/25

sken

5
有名なフランケンシュタインの前日譚という設定の青春アドヴェンチャー? なんかな。元々そういった方面はキライではないけど、さほどの知識の持ち合わせもないのですが、いわゆる錬金術と冒険+ラ〜ヴという組み合わせで、結構楽しく読むことができました。フランケンシュタインの名を継ぐ双子の兄弟とその従兄弟の女の子が、不治の病にかかった双子の兄のために、様々な冒険を繰り広げるっちゅう話で、甘さ控えめの冒険モノとしていいのではないかと思いますっす2013/06/19

nightbird

5
10代の頃のフランケンシュタイン博士とその双子の兄を描いたYAファンタジー。原典の「フランケンシュタイン」のほうでは、怪物に感情移入していたので、博士については「こんな奴はさっさと破滅すればいい」と思って読んでたけど、10代のヴィクターもヤな奴だな(笑)。傲慢で短気で浅慮。でも双子の兄に向ける、嫉妬混じりだけど強い愛情やエリザベスへの若い恋は若者ならではで可愛いかも。話はテンポのよい冒険ものでサクサク読める。冒険部分よりも3人の関係の方が面白く読めたけど。ヘンリーもっと活躍してほしいな。2013/05/08

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