創元推理文庫
帝国の叛逆者〈上〉―ヴァルデマールの嵐〈第2部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488577209
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

敵地で孤立し、魔法嵐に悩まされる〈東の帝国〉軍。この地で生き延びるには……。指揮官は意外な結論を下す。人気の異世界ファンタジー〈ヴァルデマールの嵐〉第2部登場。

内容説明

“東の帝国”軍の指揮官トレメイン大公は、部下とともにハードーン国で途方にくれていた。魔法嵐の悪化で本国との連絡が取れなくなってしまったのだ。そのうえ魔法がほとんど使えない。こうなったらいっさい魔法に頼らず、この地で生き延びていくしかない。トレメインは現地の民と共存していく方策を模索しはじめた。人気の異世界ファンタジー“ヴァルデマールの嵐”第2部登場。

著者等紹介

山口緑[ヤマグチミドリ]
1958年京都生まれ。同志社大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

25
タイトルの剣呑なイメージとは裏腹に、侵攻先で魔法嵐により帝国との連絡を遮断されたため、自らの率いる軍団の生存に向けて奮闘するトレメイン大公の活躍ぶりが楽しい。地味なうえに描写が細かいので、多少読むのに疲労しますが(笑)危機的状況で集団の秩序を維持できるのは、こうした細部をないがしろにしない指揮官あっての事なんでしょう。一方、ヴァルデマールの側ではまともな事を言い過ぎて孤立していくカラル君。まとも過ぎて、一体どうしてカースが敵国だったのかと記憶が混乱しそうになるよ(笑)さて、下巻でどう盛り上がるのかな?2012/12/24

nirokuya

6
アン=デシャとカラルの状況もさることながら、第二部は帝国軍ハードーン駐留総指揮官であるトレメイン大公のモノローグでほぼ終止する。帝国の事情、魔法嵐の災害状況、ハードーン国民とのやり取り。そんなところを読めば読むほど悪い奴じゃないし、頭がいいし、総責任者として末端の部下や一般人にまで気を配る姿勢にいつの間にかやられちゃってた。この人、自覚のない人誑しだと思う。2013/05/10

すけきよ

6
『太陽神の司祭』が、技術者たちがそれぞれの能力を結集して、未曽有の大災害に対する『プロジェクトX』的展開だったのに対して、今回は陣頭指揮に立ち、平社員とともに困難に立ち向かう経営者を描いた『カンブリア宮殿』って感じ(笑)いくつかのエピソードと主人公が並列して語られているんだけど、中でも、本国と断絶し、なれない土地で、しかも未だ経験したことのない魔法嵐を前に、部下たちを守りために最善を尽くそうとするトレメイン大公のパートが一番面白い。彼の領地経営だけで、1冊読みたいなぁ。下巻に続く2013/01/04

M2

3
第二部、やっと出た~!!トレメインさんかっこよすぎ。惚れました。2013/01/12

しまっち。

2
カラルの試練が続くな~。でもアン=デシャがどんどん頼れる兄さんになってきて助けてくれるのが頼もしい。逆に〈炎の歌〉がアン=デシャに求めるものが大きくて、考える事が怪しくなってきて心配である。そんな彼らが悶々と考える様子がくどいようでもあるが共感できるところもあったりして、ストーリーの流れとは別についつい入り込んでしまうのである。ストーリーそのものはあんまり進んでない気がするけど。トレメイン公もなかなかの人徳者で注目。この後ヴァルデマールとトレメイン公との接触はあるのか?2015/09/13

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