創元推理文庫
魔法の誓約〈下〉―最後の魔法使者〈第2部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488577155
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

王宮の人々を皆殺しにしたといわれる少年を保護したヴァニエル。だが〈共に歩むもの〉に選ばれた少年にそんなことが可能なのか? 好評〈最後の魔法使者〉いよいよ佳境に。

内容説明

真夜中にヴァニエルを襲った悪夢。「共に歩むもの」に導かれて駆けつけた先は、隣の小国リニアの都だった。そこでヴァニエルが見たのは、追い詰められて怯えるタイレンデルそっくりの少年の姿。少年が王宮の人々を皆殺しにしたというのだが、「共に歩むもの」に選ばれた少年にそんなことができるのか?ヴァニエルは少年を保護したが、相手は心を閉ざしたまま。三部作佳境に。

著者等紹介

細見遙子[ホソミヨウコ]
高知大学人文学部文学科卒業、アメリカ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

25
『ぼくは門戸を守るただひとりの衛兵だ―やめるわけにはいかないんだ。ぼくがやめたら代わりに引き継ぐ者がいないからね』立派だなぁと思うと同時に、何か幸せでないような・・・でも、逃げたらもっと後悔しちゃうんだろうね。だからこそ、親父さんやジェルヴィスとの和解は嬉しい。レンデルとの思い出を楽しいものと捉えられるようになったことも・・・義務を全うしようとする報いは、そういう形でもたらされるものなのかも知れないね。それもまた愛・・・でも、それでも早くステフェンと巡り合えるといいね!と願わずにはいられない。2010/12/22

火烏

4
ヴァニエルいい子すぎ、に感じるな。みんなでれてくるのか?っちょっといや。子孫のエルスペスの最初の方から読み返したくなる。2010/12/26

いちみ

3
★★★★☆ このシリーズは、大雑把にいえば毎度同じパターンのストーリィを繰り返しているというのに、1作ごとに、しっかり心を引き寄せられてしまう。 やはり、ビルドゥングスとして、登場人物のキャラクター設定がきちんとしているから、、なのかな? それともやはり、単にこのパターンが、自分にとって心地いいだけなのかな? …いずれにせよ、自分を熱中させてくれる物語でさえあれば、細かい分析などどうでもいい。 2011/02/24

ぱでぃんとんⅡ

3
ヴァニエルが頑張りすぎで、かわいそうになってくる。そして、第一部から嫌いだったジェルヴィスにはびっくり、今じゃ一番のお気に入りかも…。子供時代のいろいろな問題が片付いて、次巻ではステファンに会えるのかな? 早く幸せになってほしい…。2011/01/16

すけきよ

3
カースとの戦争は続いているけど、焦点はあくまでヴァニエル個人に定められているので、年代記の多くの作品のように薄いことはないし、ヴァルデマール年代記のサブテーマとも言えるペアはさらに、師弟や生と死など深みを増していると思う。でも、エピソード満載すぎてちょっとペース配分がイマイチかなぁ。特に、タシールはタイレンデルと瓜二つという設定はあまり必要性が感じられない。それでヴァニエルが動揺しても、物語の推進力になってないし。ジェルヴィスの鬼軍曹っぷりはなかなかいいんですが(笑)2011/01/05

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