出版社内容情報
義賊、黒のジョーは、伝説の宝石〈エステラの瞳〉を盗もうとして、ギルデアの灰色の騎士に捕らえられてしまう。激しい拷問を受け、地下牢に放り込まれた彼を救ったのは、同じ牢に囚われている不思議な老人だった……。ギルデアと連合国の戦いが激化すなか、世界中で次々と未曾有の嵐が起こる。ギルデアに対抗すべくアトーリスが開発した兵器の影響だった。王子ランドリアは母国の暴走を止めようと奔走するが……。シリーズ第三弾。
遠藤文子[エンドウフミコ]
内容説明
義賊、黒のジョーは、伝説の宝石を盗もうとして、ギルデアに捕らえられてしまう。激しい拷問を受け、地下牢に幽閉された彼を救ったのは、同じ牢に囚われている謎めいた老人だった。ギルデアと連合国の戦が激化するなか、世界中で次々と未曾有の嵐が起こる。ギルデアに対抗すべくアトーリスが開発した兵器の影響だった。王子ランドリアは母国の暴走を止めようと奔走するが…。
著者等紹介
遠藤文子[エンドウフミコ]
1960年岐阜県生まれ。大学卒業後広告代理店に勤務。1989年にデビュー作『ユリディケ 時をこえた旅人たちの物語』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浮草
10
謎が明らかになっては来たものの、まだ役者は邂逅していない。音楽、望郷、家族、そういった温かいものを大事にしながら戦場に赴く若者たち。黒猫アイラ、銀狼の役割も興味深い。2018/11/20
あちこ
10
ついに黒のジョーが動き出す! ガリウスの過去が壮絶。最初は主人公が定まらなくて読みづらいなーと思ってたんだけど、今はもう登場人物全てが織り成すタペストリーのような物語を追いかけるのが楽しみで仕方ない。世界を破滅に導くとされる「氷河」、サンザシ館を中心とした人々の人間模様、未だ運命に気づかないルシタナ。最終巻でどれだけ話が収束するのか。2018/06/19
YH
3
登場人物達が段々と近付いてきている。あと一部で終わってしまうのか。氷河と戦争の行方も気にはなるけれど、ハーシュとジョカとリーヴの三角関係も気になるところ。2018/02/08
しまっち。
3
また一気に面白度があがってきた。この巻はとにかく黒のジョー、彼に尽きる。ジョーがルシタナまでたどり着けるのか、ヒヤヒヤする。でもそれを知って見守る者、知らずにジョー=トゥーリーの無事を祈る者それぞれの優しい繋がりが、時には懐かしい香りとなってジョーを包むさまがとてもきれい。それぞれの立場では全く他に干渉していないようでありながらも全体的には紛れもない一つの絵であるが、それはとても透明感のある水彩画のようだ。均等な感じ。おそらくギルデア目線がないからだろう。さて、一気に収束するであろう最終巻が楽しみである。2017/06/11
めぐみこ
2
4部作の3。だいぶ背景が明らかになってきた。そして戦争は案の定激化。騎馬隊として戦うウィルナー、通信士の学校へ進んだハーシュ、戦地慰問団となったジョサ、ランドリアと手を結んだロンドロンド。みんな巻き込まれてるというか巻き込んでるというか…どうか生き残って欲しい。まさかフィーンとダイロスに何千年も前から続く因縁があったとは。ジョーの前世が詩人なら、リーヴとルシタナもかつて、その時代にいたのだろうか。2018/07/27
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- 和書
- かわたれどき 文春文庫