出版社内容情報
神秘の種族フィーンのもとから大いなるダイヤモンドが奪われた。ダイヤを奪ったのはギルデア王国の若き王。そしてギルデアは隣国に侵攻を始めた。戦火の迫る故国を脱し、母と兄とともに母の故郷の村に身を寄せていたリーヴは、村はずれの深い森で紫の瞳の不思議な少女に出会う。永遠の友情、初恋、遙かな国の伝説、そして陰謀。戦の影に怯えながらも、平和を願い、ひたむきに生きる少女の姿を描く〈サラファーンの星〉4部作開幕。
遠藤文子[エンドウフミコ]
内容説明
神秘の種族フィーンのもとから大いなるダイヤモンドを奪ったギルデア王国は、隣国に侵攻を開始した。リーヴは、戦火の迫る故国を脱し母と兄とともに母の故郷の村に身を寄せていたが、ある日村はずれの深い森で紫の瞳の不思議な少女に出会う。永遠の友情、初恋、遙かな国の伝説、陰謀。戦の影に怯えながらも平和を願い、ひたむきに生きる少女の姿を描く“サラファーンの星”開幕。
著者等紹介
遠藤文子[エンドウフミコ]
1960年岐阜県生まれ。大学卒業後広告代理店に勤務。1989年にデビュー作『ユリディケ 時をこえた旅人たちの物語』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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duzzmundo
10
2年くらい前に読んで、シリーズを読み進めるためにまた読み直しに。1巻目は戦地に赴いた父を待つ家族と、その親族の交流がキャラクターごとにしっかりと描かれ、やがて遠くから戦争の足音が徐々に近づいてきます。心臓を貫かれないかぎり死なない帝国の灰色の騎士、精霊の生まれ変わりのような人と共存するフィーンの一族、そして主人公要する人間たち。戦火の行方はまだまだこれから。完結までなら20年かかった4部作。忘れてしまうので今回は続けて読んで見ようとかと。2020/05/11
すがはら
9
全体にゆったりとしたテンポの作品。物語は父親の出征中に戦禍を逃れて母親の生家にやって来た一家の描写から始まる。少女リーヴの日々を中心に田舎町の人々の話が複数視点で丁寧に描かれるので、いったいいつになったら本筋が動き出すんだ!と少々焦れてしまう部分もあるものの、それでも読み続けたくなる吸引力のある作品です。終盤、ようやく群像劇が一つの大きな流れにまとまり出す辺りは心踊るものがあります。あとがきによると指輪物語に多くのイメージを貰っているとのこと。2018/09/01
あちこ
8
敵の侵攻が迫る故国を脱し、母と兄と共に母の故郷に逃れた少女リーヴ。多分強大な敵に立ち向かうことにはなるんだろう……とは思うけど、1巻は疎開してきた一家の、戦火が迫りくる中でも平和な生活に終始して、話が大きくは動かない。これ、リーヴが主人公でいいんだよね? と不安になるくらい、主人公感がないw もどかしさはあるものの、描写が優しくて読みやすく、続きも気になる。フィーンという、不老長寿の一族(エルフみたいなもの?)の王女の娘であるルシタナとの出会いが今後にどう影響していくんだろう。2018/05/22
はもやん
6
特に大きな事件が起こるわけでもなく、でもどんどん読ませる。気がついたら登場人物たちに親近感がわいてる。背景に忍び寄る戦争が、日常からわかる。こういうのが戦場の描写より恐ろしかったりしますね。4部作というより、4巻の1巻という感じ。2018/12/11
さとみん
6
この世界観は好きだけど、物語として好きかというと…。 場面の切り替わりが映像的なのはいいけど、視点の唐突な切り替わりに最後まで慣れず物語に入れなかった。続きを読むかは悩むなあ。2016/10/19
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