出版社内容情報
母さんが再婚したジャックは、横暴でとにかくいやなやつ。ある日化学実験セットを買ってきたのだが。英国児童文学の女王が、家族の危機と魔法騒動を描いた面白ファンタジー。
内容説明
母さんが再婚したジャック・マッキンタイアは、横暴で子ども嫌いのいやなやつ。おまけに感じの悪い兄弟までついてきた。マッキンタイア家に同居するようになった三人の子どもたちは、地獄の日々をおくっていた。そんなある日、ジャックが買ってきた化学実験セット。それがとんでもない代物だった。英国児童文学の女王が家族の危機と魔法騒動をユーモラスに描く面白ファンタジー。
著者等紹介
原島文世［ハラシマフミヨ］
群馬県生まれ。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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飛鳥
26
母親の再婚相手とその息子二人と中々馴染めない三兄弟が巻き起こすハチャメチャな騒動がどれも面白かったです。陰で鬼と呼ぶ継父がくれた科学の実験セットで色んな薬の組み合わせを試すうちに両方の子供たちは空を飛ぶ薬や体が異様に小さくなる薬など不思議で風変りな体験をしながら、お互いを少しずつ認めていく彼らが素敵で読んでいて癒されます。末っ子の妹グゥィニーの茶目っ気も可愛いく、児童書の分類ながら大人が読んでも楽しめます。ほのぼのしたファンタジーでとっても好きな本でした。2017/09/29
もちもちかめ
10
初めはあまりにも出来が悪いキャスパーとジョニーにビックリ。何も共感できず。途中、仲が悪い（と彼らは思っている）義理の兄弟マルコムとキャスパーの中味が魔法で入れ替わってしまう。ここらがドライブのかけどころ。マルコムの｢お高くとまった｣態度や表情は、くるくる良く動く自分たちの顔の筋肉とは違うから。あまり表情に出ないし、上手く声も出ないマルコムの身体に驚く。学校で、転校生でいじめられているマルコム。よく考えたら自分たちはマルコムの面倒を一切見てやらなかったんだ‥相手の靴を履く瞬間。2022/03/26
Ayah Book
2
小粒ながら面白い児童向けファンタジー小説。最後はこうなるんだろうな～と分かっていながらも、思い通りになったラストがとても嬉しく幸せな気分になる。子供全員かわいい、鬼もかわいい。2018/07/20
あこあこ
2
親同士の再婚で対立する兄弟妹、鬼のように怒鳴り散らす父親とそんな家族に心を傷める母親。その状況で魔法の化学実験ｾｯﾄが巻き起こしたﾊﾁｬﾒﾁｬな騒動が面白い。特にﾀﾌｨｰとﾊﾟｲﾌﾟの描写はなんとも言えず、ｸﾞｳｨﾆｰが鬼に食べさせようとしたｹｰｷに思わず吹き出す。父親が不器用な鬼なら子供らはいたずら子鬼だな。良かった良かったで読み終える。2012/09/21
烏野
1
母が再婚した相手ジャックを「鬼」と呼ぶ、キャスパー達三兄妹、しかもジャックの連れ子の兄弟は感じが悪い。『魔法使いハウルと火の悪魔』の著者。最後は大団円になるんだろうと予想。ある薬の騒動後に、ジャックの連れ子のマルコムが学校の生徒とケンカになったとき、キャスパーがすかさず、マルコムの隣に並びギャングのようにすごんでみる場面が好き。 2018/10/12
