出版社内容情報
てんやわんやの帝国の後継者探しと新人マジド選び。ふたつの世界の難題を同時に抱え込んだ魔法管理官ルパートの運命は。英国ファンタジーの女王が贈るとびきり愉快な物語。
内容説明
あんまりだ、旧ユーゴと北アイルランドの平和に奔走して帰ったばかりなのに、今度はコリフォニック帝国の非公開法廷の立ち会いだ。いやなことは重なるもので、マジドの師スタンが死にかけているとの知らせが入る。皇帝暗殺で大混乱のコリフォニック帝国と、新人マジド選び。ふたつの難題を抱えた魔法管理官ルパートの運命は。英国ファンタジーの女王が贈る、愉快でにぎやかな物語。
著者等紹介
原島文世[ハラシマフミヨ]
群馬県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
26
ルパート=ヴェナブルズは内心うめき声をあげた。26才のイギリス人ルパートは、表向きにはコンピュータソフトのデザイナーだが、実は魔法管理官(マジド)という裏の顔を持っている。旧ユーゴと北アイルランドの平和に奔走して帰ったばかりだというのに、今度は担当世界の一つコリフォニック帝国の非公開の法廷への立ち会いだ。いやな事は重なるもので、家に戻った途端、マジドの師スタンが死にかけているという知らせが。ふたつの世界での難題を同時に抱え込んだルパートの運命やいかに? 2006/04/27
雪守
14
幾つもの世界を行き来し、世界の流れを調整する魔法管理官、マジド。その最下級役人によるドタバタ奮闘記。同作者の別作品でも感じたけれど、魔法使い達がすごく現代的。上からの圧力に逆らえない下っ端魔法使いの苦労とか、魔法を使ってコンピューターを改造したりプログラムをいじくるってどういうこと(笑)。そしてテンポが良くてコミカルな展開が楽しいです。朝食シーンなんかツボにはまって大笑いしていました。さて二つのメインストーリー、滅びかけた帝国は救えるのか、そして新しいマジドは決まるのか、下巻が楽しみです。2011/10/08
どんまいシリル
10
疲れて図書館にも本屋にも行けない。久しぶりにリアル本棚から出して再読した大好きな一冊。最高に楽しい。何回読んでもワクワクする。これがエネルギーに変換されていく魔法を感じつつ、次巻へ。2019/12/14
どんまいシリル
9
東京1泊のお供。娘との待ち合わせで、蔦屋家電なるところで読み終えた。お洒落で不慣れな空間から、ぐんぐん本に惹きつけられるパワーは素晴らしい。今回は、ファンタジーの法則が伺えて、楽しめた。2017/05/14
いつみ
6
初ダイアナ・ウィン・ジョーンズ。浜松読書会の課題書ってことで読み出したのだがなかなか世界に入り込めず想像以上に手間取ってしまった。不安なほどあちこちが未消化なままで上巻読了なのだが、これがどう下巻で収拾つくのか全く想像ができない。できないし読書会までの日にちも残り少ないのでさっさと下巻に取り組みます!2016/01/20
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