内容説明
ケイン―それは永年、人々の間で悪魔のごとくその名を囁き交わされてきた死と破壊の化身。そして彼の行くところ、必ず戦乱が巻き起こる。この時代にもまた1人、ケインの並みはずれた力を求める者がいた。ソヴノス帝国の覇者マリルに復讐を誓う妖女エフレルが、傭兵将軍として彼を召喚したのだ。米国幻想文学界の重鎮が描く、波乱万丈の本格ヒロイック・ファンタシー、堂々登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
7
〈ケイン・サーガ〉という響きがいやでも栗本薫の〈グイン・サーガ〉を想起させるが、本書の主人公ケインは「正義の味方」というより、純粋にたたかいを好む戦士であり、隙あらばライバルを亡き者にせんと企む策略家である。そして、彼と行動を共にする者には死の影がつきまとう。女妖術師やら、異界の生物の登場やらで怪奇と幻想を味わいたい読者にはうってつけの書。ただ、シリーズ物なのに続刊が出ていないのはもったいない。いつの日か、邦訳が再開されることを望む。2014/11/27
しら=にす
1
続刊が出ない系。面白いのに・・・。
Zen-zen
0
これまでのファンタシーのヒーローと違い、悪の権化というので期待してたが、意外とキャラが立っておらず、物語の中に埋もれている印象。あと、登場人物たちの心理描写の挿入の仕方がすごくぎこちないのが気になってノレず。期待してただけに残念。2014/08/20




