出版社内容情報
夫の死で女王になったエリサ。暗殺の陰謀に立ち向かい、有力貴族からなる五人会を相手にやり合う、一瞬も気が抜けない毎日。若き女王の波乱の運命を描く好評シリーズ第2弾。
内容説明
敵国との戦いで、エリサの夫であるホヤ・ド・アレナ国王は亡くなった。嫁いで間もないのに、女王として大国の運命を握ることになったエリサ。暗殺の陰謀に立ち向かい、有力貴族たちとわたり合い、一瞬たりとも気が抜けない毎日。そんなエリサを支えてくれるのは、近衛師団の司令官ヘクトールの存在だった。神に選ばれた者、十七歳の女王エリサの波乱の運命を描く好評シリーズ。
著者等紹介
カーソン,レイ[カーソン,レイ] [Carson,Rae]
カリフォルニア生まれ。様々な仕事を経験したのち、『炎と茨の王女』で作家デビュー。オハイオ州コロンバス在住
杉田七重[スギタナナエ]
東京都生まれ。東京学芸大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜の女王
26
☆☆☆☆ インビエルノの侵略を退け、夫の跡を継いで女王として戴冠したエリサ。前巻で大団円かと思ったのに、年若い女王は貴族たちから軽く見られ、戦争で疲弊した国家の運営もままならない。そんな前途多難の中、再びインビエルノの脅威がせまり、エリサはヘクトール等を伴いゴッドストーンの源へ旅をすることになる・・・インビエルノとゴッドストーンの謎が明らかになり(一部かな?)、ヘクトールとのラブも・・・盛り沢山で一巻以上に面白かった!お次はインビエルノ本国に乗り込んでの活躍となりそうで今から楽しみ♪2014/11/25
豆乳くま
22
甘酸っぱい〜!もうキュンキュンです。夫亡き後王位を継いだエリサ。戦で疲弊している国内、敵の恐怖、頼りの議会は王女から実権を奪おうと内なる敵になり、頼りは側近と近衛師団のみ。近衛司令官のヘクトールには並々ならぬ信頼を寄せるがそれが恋に変わるのは、だって17歳だもん。しかしこれでもかと困難が襲い、しかし神に選ばれたエリサ、大変な成長を見せ前進。堂々の女王になったのにそこはいまだ太って冴えない自信のないエリサがまだいたりする。可愛いなぁエリサ。次回は敵地に愛するヘクトールを奪い返しに!早く読みたい。2014/08/25
星落秋風五丈原
20
いや、まさか“あの人”がここまで大きなキャラになるとは意外だった。単純に「支えてくれる友くらいの立ち位置なのかな?」と思っていた“あの人”への、エリサののめりこみが尋常ではない。彼が上着を脱いで鍛え抜いた逞しい筋肉を見せれば唾をごくんと飲み込んだり、侍女から「もしもの時に」と“あるもの”を貰ったり(ちなみにその事を聞いた相手は赤面してました。さぁ何でしょう(笑))、しまいには「何度やるんだ」と思ったくらいのキスシーンがこれでもかと登場。ついこの間まで本の虫だったとは思えないくらい大胆になってもうびっくり。2014/06/13
ハルト
17
読了:○ 山あり谷ありな目まぐるしい激動さ。恋と戦いの波瀾万丈な女王エリサの未来に、はたして平和と幸せは待っているのか。容赦なく味方だと思っていた人間が死んだり離れたりしていくので、三部作最後の巻でどんな結末が待ち受けるのかドキドキです。2014/06/23
詩歌
16
一難去ってまた一難。女王になったからといって戦争はなくならないし、内政がスムーズにいくわけでなし。求婚者やら暗殺者やらから追い回されるエリサ。魔法と祈りの法則性、おそらくは本命の彼との進展が主軸。今回は海に乗り出すので、いささか湿度上昇中。華奢な王冠と避妊薬は、この手の物語に付き物ですね。2014/12/06