出版社内容情報
体力が戻らない弥助を心配した兎の妖怪・玉雪は、弥助に食べさせる雪を探すうちに、鈴白山に棲む冬の妖、細雪丸の子守歌を聞く、「玉雪の子守歌」。鈴白山をさまよう幼い姉妹の亡霊は子供を守る妖怪うぶめに出会う、「うぶめの夜」。初音姫の出産を前に、祝いの品を贈ろうと奔走する妖たち。津弓の、右京と左京の、王蜜の君の、そして弥助が考えた末に選んだ贈り物とは?「祝いの品」など全6編を収録。大人気妖怪シリーズ第9巻。
内容説明
危ういところを助かったものの、体力が戻らない弥助を心配した玉雪は、弥助に食べさせる雪を探すうち、鈴白山に棲む冬のあやかし、細雪丸の歌声を聞く…「玉雪の子守唄」。初音姫の出産を前に、祝いの品を贈ろうと奔走するあやかしたち。津弓が、右京と左京が、王蜜の君が、そして弥助が考えた末に選んだ贈り物とは…「祝いの品」。全六編を収録した、大人気シリーズ第九弾。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
54
2019年12月創元推理文庫刊。宗鉄の二つ名、玉雪の子守唄、鈴百山の冬の客、うぶめの夜、へちまの受難、祝いの品の6つの連作短編。いずれのお話も登場人物がいきいきしていて、楽しく、面白い。2020/05/11
ほのぼの
52
シリーズ第9弾。ほっこり心温まる6篇の短編集。前巻が殺伐とした物語だったので、なおさら温かみが心にしみた。これまでの登場人物(妖怪)が何人も再登場。また新たな関係を築き〝友達の輪〟が広がって行く。ワクワクする。特に双子の右京・左京とみおの出会いがほほ笑ましかった。冬のあやかし「細雪丸」が繋いだ縁にはビックリ。子守唄が泣けてくる。うぶめが運んだふたりの少女の魂。久蔵の所で幸せになって欲しい。このシリーズでいちばん成長したのは久蔵じゃないか?(笑)2025/11/21
ぽろん
46
シリーズ9巻。今回は、ほっこり、愉しい短編集。細雪丸と千弥が、又、会う日が来ると良いなあ。皆んなに愛されて生まれた双子、今度こそ幸せに成長できるに違いない。2020/01/09
はにこ
45
雪山に棲む細雪丸にまるわる話が良かった。久蔵の元に生まれた双子の前世の話も良かったな。出産祝いをそれぞれが一生懸命考えていて、愛が深いなぁっと思った。久蔵の親バカ具合が今後も楽しみ!2021/02/15
いぼいのしし
36
短編集。どれと選べないくらい、どの話も好きだ。2022/06/11




