出版社内容情報
さらわれた許嫁を取り返すのに手を貸してほしい。久蔵の訴えに、弥助は仰天した。人さらいなら、十手持ちにでも訴えるのが筋ではないか。聞けば許嫁の初音は妖怪だというのだ。許嫁が妖怪? 驚きのあまり言葉を失う弥助。だが真剣な面持ちの久蔵に心を動かされ、千弥は妖猫族の姫、王蜜の君を紹介する。王蜜の君の手引きで初音がさらわれた先、華蛇族の屋敷に忍び込んだ久蔵だったが……。久蔵に降りかかる試練を描く、人気シリーズ第五弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
69
今回は久蔵が主人公のようだった。初音を取り戻し、認めてもらえるように頑張る姿が良かったなぁ。何もできない男かと思ったら器用だし情にも熱い。味噌おにぎり食べたくなった。最後に出てくるお似合いの夫婦。熱々っぷりに顔がにやけてしまった。また津弓と梅吉も出てきて欲しいなー。2020/09/25
ひさか
62
2018年1月創元推理文庫刊。書下ろし。シリーズ5作目。久蔵が妖怪の姫と言い交わした仲だったとは驚き。予想もしないはじまりでしたが、話の展開はいつものノリでした。2018/03/03
真理そら
56
久蔵と初音という組み合わせはびっくりだけど。案外いい組み合わせかも。初音が人間界でまともに生活する状況が想像できない。2022/12/19
ほのぼの
49
シリーズ第5弾。前巻のラスト、久蔵の許嫁がさらわれた!の続き。ほとんど一冊まるっと久蔵の話。このシリーズで、まさか久蔵に泣かされるとは思いもしなかった。チャラい道楽息子ではあるが、人を(いや、妖怪も)を大切に思う優しい心根には感動した。泣けたよ。萩乃さんの課した試練にもよく耐えた。アッパレ久蔵!それにしても、萩乃さんのダンナは意外だった。他族とは聞いてたけど、まさかの…。華蛇族って面喰いなんじゃなかったの?(笑)2025/11/14
いぼいのしし
39
今回は弥助の出番は少なかったけれど、いろいろな夫婦がでてきておもしろかった。頑張った久蔵をちょっと見直した。久蔵と初音も似合いの夫婦になりそうだ。2022/02/21




