創元推理文庫<br> 東西怪奇実話 日本怪奇実話集―亡者会

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創元推理文庫
東西怪奇実話 日本怪奇実話集―亡者会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488564100
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

明治末期から昭和初頭、文壇を席巻した怪談ブーム。泉鏡花や芥川龍之介ら名だたる文豪たちは、嬉々として怪談会に参集し、怪奇実話の蒐集・披露に余念がなかった。スピリチュアリズムとモダニズム、エロ・グロ・ナンセンスの申し子たる「怪奇実話」の時代の幕開けである。本書には、田中貢太郎、平山蘆江、牧逸馬、橘外男ら日本怪奇実話史を彩る巨匠たちの代表作を収録。虚実のあわいに開花した恐怖と戦慄の花々を、さあ愛でたまえ!

内容説明

明治末期から昭和初頭、文壇を席巻した怪談ブーム。文豪たちは怪談会に参集し、怪奇実話の蒐集・披露に余念がなかった。スピリチュアリズムとモダニズム、エロ・グロ・ナンセンスの申し子「怪奇実話」時代の幕開けである。本書には田中貢太郎、平山蘆江、牧逸馬、橘外男ら日本怪奇実話史を彩る巨匠の代表作を収録。

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。文芸評論家、アンソロジスト。『幻想文学』と『幽』の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

92
よくもまあこれだけ集めたものだと感心しました。怪奇小説ということではなく実話というところがまたすごいと感じました。まあ現在に比べると明治や大正時代というのはイメージ的にはここに掲載されているようなランプや明かりが少ないということもあるのでしょう。結構見間違えたりしたような感じで実話になっているのかという気がします。牧逸馬の「西洋犬張子」が私にはめっけものでした。2024/01/21

藤月はな(灯れ松明の火)

77
「月光の下」は永遠に取り残されてしまった夫が只管、遣り切れない。平山蘆江の「妖艶淪落実話」は花柳と梨園界の繋がりを意識しているのが印象的。また、時系列を再構築している語りが不思議さを醸し出す。小泉八雲の「布団」の話は余りにもいじましい語りに涙なくしては読めない。対し、同じ「布団」でも橘外男の実話怪談は薄気味悪さが際立つ。女性にしか見えない幽霊の姿と布団の中から出てきたものが繋がった時の悍ましさよ。そして幽霊の因果が分からない事と全ての結末に「因縁なのでしょう」と結ばれる事が禁忌の強さを引き立てているよう。2021/01/17

sin

70
平井呈一の『世界怪奇実話集』に習って3つのパートで構成されており、Ⅰ は、田中貢太郎、平山蘆江の聞き集めた実話…貢太郎は当時の実話怪談、蘆江は花柳界の艶噺で、男の不実に幽霊の影あり、女性の怨みか?男の後ろめたさか!Ⅱ は、平井に縁を持つ小泉八雲家と、作家たちに依る実話…八雲の清涼な描写が良いが、益体もない化け物屋敷で子猫を敷石に叩き付ける足穂の所業で後味悪し。Ⅲ は、怪奇実話にその名を留める著名人の作品…バラエティーに富んだ内容で特に『心霊術』の本当なら凄い現象のあっけらかんとした描写と結末に唖然とした。2022/08/20

HANA

63
平井呈一の『屍衣の花嫁』が西洋なら、本書はそれと対になるよう日本の実話が収められたアンソロジー。どこか記録風な前者に対して、鬱々とした話が多いよう感じられるのはお国柄を表しているのかなあ。内容はこの手のアンソロジーでは外してはいけない田中貢太郎に始まり、八雲を始めとする小泉家代々から平井呈一に続く話。最後に鏡花、綺堂といった名だたる作家の怪談を持ってくるという構成の妙も光る。特に橘外男作品の中でも一二を争う怖さの「蒲団」は何度読んでも凄まじいな。既読も多かったですが、怪談を心底楽しめる出来となっています。2021/01/30

眠る山猫屋

54
荏原中延や蒲田など、土地勘がある場所のかつての様相に想いを馳せる。北陸の寒々しい景色、浅草界隈の賑わいに潜む寂漠を描かせると、かつての文人たちの技量の凄さを感じる。現代作家にはない感性なのだな。怖い話ばかりではないけれど、稲垣足穂や泉鏡花の文章に滲む怪異の香りには、戦慄してしまう。橘外男の『蒲団』、噂には聞いていたが、拭い切れない呪縛と因果にはクラクラする。陰惨な事件は過去にもあったし、その捉え方も現代よりソフトだった訳ではないのだ。過去を生きた文人たちへの敬意を新たにしてくれた一冊。静かな夜にお薦め。2023/10/11

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