内容説明
見捨てられた街ロンドンはいまや暗黒街の支配下。周囲には獣人の地が広がり、かなたには新たな都市が君臨する。獣人の地では神々が目覚め、生け贄を求める。そんな中、暗黒街の支配権をめぐり争いをくり返してきた家同士が婚姻を結んだ。華やかな婚礼、愛しあう花嫁と花婿。しかしそれは血塗られた惨劇の幕開けだった。北欧の伝説を近未来に蘇らせた、哀しくも残酷な英雄叙事詩。
著者等紹介
安原和見[ヤスハラカズミ]
1960年鹿児島県生まれ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
234
北欧神話『ヴォルスンガ・サガ』の前半部分をSFダークファンタジー風に仕上げた物語。ロンドンは世界から孤立し2大ギャングにより統治されていた。さらにロンドン郊外は人工子宮によって様々な生物の遺伝子(生物だけでなく機械でも可能)を組み込んだ獣人(ハーフマン)どもが跋扈する。街は3つどもえの抗争により荒れ果てて無法地帯と化していた。主人公シグニー&シギー(双子の姉弟)の属するヴォルソン一家は敵側のコナー率いる一家との和平を結ぶためコナーの嫁としてシグニーを差し出すことになった。しかしそれはコナーの罠だった―― 2019/01/26
斑入り山吹
3
BFで安かったので、なんとなくファンタジーが読みたくなったし、手に入れた。いやはや。感情移入先が見つからない。イヤな奴ばかりで。破壊に破壊だ。ふうっ、って感じで読み終わったが、大御所 井辻朱美氏の解説がたいそうよかった。意外と読みたいものにぴったり合うファンタジーに出会わないんだよなぁ。探し方が下手なのか?2014/08/01
蜜柑
2
......なんだこれ?2013/02/17
いちみ
2
期待よりよかった。 感想: http://blog.livedoor.jp/ichimi_10/archives/17048298.html 2005/03/22
haru
1
元々こういう世界観とギャングの抗争話って好きではないので、読んでてわくわく感はない。神話ベースだけど、神の加護を受けた英雄が圧制に苦しめられる人々を率いて勝利する的な高揚感もなし。つまり私みたいなぬるい奴が娯楽としてファンタジーという括りに期待するようなものをことごとく無視してる感。でも、目が離せなくなって一気に読んだ。それぞれのキャラクターが凄くリアルに思う。なぜこう考えてこう行動するのか納得するし、それぞれが全く違うので面白い。愛って難しい…。それと、終わり方が良かった。終わるべきとこで未練なく。2013/04/18
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