出版社内容情報
神呪字諸島の島ででフィッツを待っていたのは六公国に置いてきたはずの道化だった。このままでは予言どおり道化は死んでしまう。苦悩するフィッツをよそに一行は氷上の旅に。
内容説明
神呪字諸島で一行を待ち受けていたのは、外島人の氏族間の微妙な緊張と駆け引きだった。ドラゴンを討ち取ることが、彼らに何をもたらすのか。そしてフィッツを驚愕させたのは、六公国に残してきたはずの道化が、アスレヴャルにたどりついていたことだった。このままでは予言どおり道化は死んでしまう。苦悩するフィッツをよそに、道化を加えた一行は、ドラゴンを求めて氷上の旅に。
著者等紹介
ホブ,ロビン[ホブ,ロビン] [Hobb,Robin]
1952年米カリフォルニア州生まれ。1983年からメガン・リンドーム名義でファンタジーやSFを発表し、1995年からはロビン・ホブ名義で“ファーシーアの一族”三部作を刊行、2001年からは続編である“道化の使命”三部作を刊行する。現在ワシントン州タコマ在住
鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりあ
10
ううう…とても良かった…。特に最後の締めがいい…。ここからいろんな方向に展開していくんだろうけど、どこに向かっても結局彼らは変化していくのであって、良くも悪くもなんか切なくなるんだろうなぁ私。本当に完璧な物語だ…。次に急ぐ!2017/04/24
夜の女王
9
☆☆☆☆ 苦労の末に外諸島の婚約者の元へたどり着いた王子一行。諸氏族の反対を押し切ってまで、ドラゴンの首を求める一角一族の目的は?そこにバックキープに置いてきたはずの道化がやってきて・・・。スウィフトやシックには嫌われ、ネトルには信用されず、道化とはわだかまりが残り、心休まる暇のないフィッツです。フィッツももう少し柔らかくなればいいのに、と思うのだけど、真面目で内にこもるタイプなので仕方ないか。技の感覚を奪われたフィッツ。はたして、元に戻るのか!?2015/12/10
しまっち。
7
ここからは最終巻まで一気読み。エリアニア姫たちの本当の思惑がはっきりしないまま、いよいよアスレヴャル島へ到着。そしてフィッツはそこで道化との再会を果たす。やはり運命は引き返さない。それでもフィッツと道化が元通り穏やかに過ごしていてくれるとほっとするのである。そしてデューティフルもだんだん頼もしさを帯びてきた。さまざまな思惑が絡み合ったまま、とにかくどうなる?と先に進まずにはいられないのである。2016/06/20
み~くま
5
船旅も過酷でしたが氷上の旅は更に過酷。無理やり同行させられたシックにとっては「理不尽」の一言に尽きると思います。そんなシックとフィッツとの和解シーンは胸に沁みました。これほど危険で過酷な旅を強いるには、よほどの理由があるはず。しかし、この期に及んでもエリアニアはその理由を語ろうとしません。アイスファイアの首を切り落とすことに何の意味があるのか。2巻目を読み終わっても、謎は深まるばかりです。その答えを知るためには、次巻を読むしかない!!!というわけで、一気に第三巻目へ突入したいと思います(`・ω・´)ゞ2015/11/17
火烏
5
技が。先が見えずに作者に転がされるのが、めちゃ心地よい2015/10/23