出版社内容情報
思うにまかせぬ王子たちとの関係に、己のふがいなさをかみしめるフィッツ。一方、いったんはなりを潜めていた、〈気〉をもつ古き血族パイポルトの一党が再び蠢き始めていた。
内容説明
王子との信頼関係は綱渡り状態。もうひとりの“技”の生徒も心をひらかない。おのれのふがいなさを噛みしめるフィッツ。一方、いったんはなりを潜めていたパイボルトの一党もふたたび蠢きはじめていた。今度の狙いは王子だけでなく、“気”をもちながら古き血族の敵ファーシーアに忠誠を尽くすフィッツ自身と、ゴールデン卿。フィッツは王子を、そして六公国の平和を守れるのか。
著者等紹介
鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりあ
9
あーおもしろかった…。でもこれは「仮面の貴族」としての最終巻としてるけど、次のストーリーへの始まりに過ぎない感じ。あととうとう四冊で終わってしまう…。道化、どうなるの…。あーーー気になる!!!2017/03/30
しまっち。
6
ロードワインとの決着はあっけなかったが、その後のフィッツの生死のさまよい具合は今までで一番危うかった。でも技の力の作用が技を持つ者同士を結びつけ、デューティフルもフィッツの正体を知る事となり流れが変わっていく。フィッツを取り巻く人々との関係があるべきところに収まり、道化との関係も修復されてほっとするが、それは触媒としての最後の?役割が果たされるのであろう旅立ちの前の清算のようである。道化もフィッツも生き残れる道はちゃんとあるの?先を読むのがこわい気もするけど、もう読み始めてしまった~。2016/06/12
o6guremi
6
死にそうなフィッツを繋ぎとめるそれぞれの思い、つないだ手にこもる力・・・命長らえたフィッツに語るデューティフルの話に思わす涙しました。北のドラゴンに向かっていく前に道化との平衡が甦り一安心。でも、大きく天秤は揺れるんだろうなあ・・・続きを大人しく待たないといけないなんて・・・2012/08/04
火烏
6
終わってない感が…。前のシリーズで70代くらいで終わったのかと思ったのが、次は、40代くらい、この巻では最後の印象が年相応にって、どういうことだろう。ドラゴンは西洋では基本、倒すべきもの、でもこの世界では違うと思ってたけど、一筋縄ではいかないなあ。天空にきらめくさまざまな色のドラゴンが飛翔する、リフトウォーサーガ以来の楽しみなんだがなあ、どうなるのかなあ2012/04/25
nana_popope
5
くさい犬っころめぇーいつかペイシェンス、ブレイド、ブリッチもろもろに生きている事を伝えて欲しいよ2012/05/04