内容説明
王位に野心を燃やすリーガルにとらえられたフィッツ。命はとりとめたが、払った犠牲はあまりに大きかった。一方バックキープでは、王は殺され、継ぎの王は行方知れず。身の危険を感じた継ぎの王妃は、間一髪でリーガルの魔手を逃れて旅立ったものの、従うは道化ただひとり。王位は簒奪者の手におちた。フィッツはリーガルに復讐すべく、狼を伴い単身内陸の地を目指すのだが…。
著者等紹介
鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家。梶元靖子名義での主な訳書に、キム・ニューマン「ドラキュラ紀元」「ドラキュラ戦記」他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりあ
11
ぎぃぃぃーーホントにホントに面白い!!!面白すぎて腹立つ!ご飯食べるのも寝るのも嫌なくらい続きを読むことばかり考えて暮らしています…。相変わらずフィッツは災難続き。目を覆いたくなることばかりで、顔をしかめて読むこともしばしば。もはやこの物語に対して「いつかはハッピーエンドに…」という希望は託しておりません。ただただフィッツと共に苦しい運命を共にしていくことに価値がある小説なんじゃないかと思って読んでます。とりあえず続きだ…!2017/01/28
しまっち。
6
リーガルを欺き生還したものの、その後フィッツが辿る道は何度も、今度こそもうダメなのでは、と読んでいて冷や冷やし、辛い気分になってしまう。全体的にそんな気分になってしまうこのシリーズだが、特にしんどい巻であった。でもナイトアイズとは離れたままにならなくてよかったよ~。そして最後には道化と巡り合えて光が見えたような気がした。道化の役割も尋常ではないのだな。どう収束していくのか楽しみだ。最終巻は明るい気分になれるのかな?2016/05/01
やまがみ
5
展開はどうしようもなく暗いのに、なんでこんなに面白く、次を読みたくなるのか。道化の使命まで読むのは、もはや決定事項。2013/08/17
てんとうむし
4
どこまでも苦難続きのフィッツ。あいかわらず鬱々とした展開が続く。今回の話は精神的に子どもだったフィッツがある意味"親離れ"して大人へと成長していく巻だろうか。孤独に苛まれるフィッツは、常人にとっては普通のことでも、〈技〉と〈気〉を持っているだけ余計そう感じてしまうのではないかと思った。久しぶりに道化が登場してくれたのが唯一の和みだった。2016/02/20
はち
4
生き返ったフィッツが単身旅に出ます(ナイトアイズと共に)。「古き血族」登場。どうにも救いがないような試練と苦悩の連続ですが、読み始めると止められませんし、続きが気になって仕方ないです。2015/08/16