内容説明
老いた者は、儀式のために選んだ娘に古代言語と民俗舞踊を教えはじめる。一方ジェラミイは、家主の飼い猫に恐怖を覚えていた。生まれつき特殊な能力をもった家主の老母がいう。この猫には自然に反するものが憑いている、と。さらにこの町では毎年、独自の収穫祭が行なわれる。今年も近づきつつあるそのイヴの日は、過去に奇怪な事件のあった7月31日。そして町を異変が襲った。
著者等紹介
大滝啓裕[オオタキケイスケ]
1952年、大阪市生まれ。翻訳家
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感想・レビュー
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2
**クトゥルー・上下巻感想**教師ジェラミイは、研究のため古くからの信仰を守る、とある田舎町を訪れる、、、謎めいた儀式の準備が進められてる事も知らずに……「儀式」とは?そしてその準備をする"老いた者"とは?全ての謎が揃う時、おぞましい因襲が幕を開ける――正統派クトゥルー作品!おぞましいまでの邪悪な怪異に成す術もなく絶望に突き落とされる。漆黒の闇が近づく気配に、くるぞ!くるぞ!ほぅら来た!と、これぞクトゥルー!とある種の感動すらあります。極めて悪い後味が読者を二分しますが、その恐ろしさは一級品だと思います。2012/11/09
AR読書記録
1
なんという,後味の悪さ.2012/04/03
伊佐奈
1
ゆっくりと、巧みに進められていく儀式と、徐々に訪れる破滅。もとよりすっきりした終わり方にはならないのだろうなと思いつつ、やはりどんな残酷なことになろうとも、邪悪の誕生が阻止されたことには安堵を覚えた。最悪の結末を最後まで疑っていたために、エピローグまで気が抜けない話だった。2012/01/29
おちこち
1
破滅に向かって徐々に進んて行く展開に引き込まれてしまい、一気に読んでしまった。描写がかなり細かく、雰囲気がよく出ていた。終わりも不気味な余韻を残す。2010/10/14
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- 和書
- 身体を癒す心の力