出版社内容情報
ギデオンの不可解な言動に振り回されるグウェンドリン。依然としてぎくしゃくしたままの2人は、〈監視団〉の作戦の一環で18世紀の舞踏会に送られた。しかし、そこでタイムトラベラーの命を狙うアレステア卿と〈監視団〉の裏切り者による襲撃を受け、絶体絶命の危機に陥る。ギデオンの必死の応戦も空しく、ついにアレステア卿の刃がグウェンドリンの胸を突き刺し――世界中で大人気のタイムトラベル・ファンタジー、ついに完結!
ケルスティン・ギア[ケルスティン・ギア]
遠山明子[トオヤマアキコ]
内容説明
依然としてぎくしゃくした関係のまま、“監視団”の作戦の一環で十八世紀の舞踏会に送られることになったギデオンとグウェンドリン。しかし、タイムトラベラーの命を狙うアレステア卿による襲撃を受け、ふたりは絶対絶命の危機に陥る。ギデオンの必死の応戦もむなしく、アレステア卿の刃がグウェンドリンの胸を突き刺し―大人気のタイムトラベル・ファンタジー三部作、完結!
著者等紹介
ギア,ケルスティン[ギア,ケルスティン] [Gier,Kerstin]
1966年生まれ。大学で教育学を修め、1995年から作家活動を始める。“時間旅行者の系譜”三部作で人気沸騰。夫と息子とケルン近郊の村で暮らす
遠山明子[トオヤマアキコ]
1956年神奈川生まれ。上智大学大学院卒。ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rin
52
確かに皆さんのレビューのように、怒濤の展開とあっさりな巻く引き。これでいいの?とついつい突っ込みたくなるけれど、最後はハッピーでよかった。グゥエンとギデオンのすれ違いもなくなり、安心できたけどこの二人はすぐに恋愛に入っちゃう(笑)魅力的に脇を固めてくれてた人たちが、おざなりにされてる感じも残念だった。グゥエンの特異な部分も含めて、それは必要?と思う部分もちらほらあったけど、きっと若い人たちなら楽しめるのだろうな、と思う。セメリウスは格好よかったし、バーナードにはびっくり!でするする読めたシリーズでした。2017/12/02
ゆう
33
三部作完結。おー、映画とちょこちょこ違った。急にトラベラーになったグウェンだったけど、最後までその場の勢いでグイグイいったなぁ。考えるより先に口と行動!ここまでゴーイングマイペースだと気持ちいい。実はギデオンが転がされてたりね、いいじゃない。映画でん?ってなった部分が分かったり、逆に映画の方が好きな部分もあり。伯爵の最期なんかは映画のほうが好きだな。トラベラーとしては纏まった気がするけど、私はグウェンとギデオンのその後が知りたい。〔映画版『エメラルドグリーン』の感想:これはハッピーエンドでいいのか…?〕 2018/08/22
小夜風
32
【所蔵】「時間旅行者の系譜」シリーズ最終巻。頭が混乱するので深く考えずにさらっと読みました(笑)。う~んでもスケールの割に最後ちっちゃくまとまっちゃったなという印象です。現代版ロミオとジュリエットを書きたかったのかな~。本当に悲劇になってしまうのかと最後までハラハラしましたが、楽しく読めました。ふたりのその後は知りたいような知りたくないような……。2016/06/04
*さくら*
28
前巻で心配したように一気に回収してきたなぁ、という印象。前振りが長い割には最後はバタバタ…。タイムトラベルもガンガンしていくので、大丈夫かな?これ矛盾してない?と変な心配。実際、紙に書いて辻褄合うか検証しようかと思った(笑)グウェンの身の上については1巻の時点で予想通り、円環の謎もまぁそういう所かなぁーと。でも伯爵の件、ギデオンの行動は全く予想外でびっくり。そして何よりエピローグがいい!!なるほどね!だからね!って何回も読み直しちゃった~♪若干未回収の事象もあるけれど綺麗に着地したから良しというとこかな~2016/08/13
あゆみ
27
★★★★★ 上下巻ともに一気に読了。すれ違い解消後のグウェンドリンとギデオンのラブラブぶりにニヤニヤ。このシリーズ一番のお気に入りキャラ、ガーゴイルの幽霊セメリウスの言動もおもしろい。グウェンドリンの出生の秘密やルーシーとポールのことは何となく予想していた通り。ハッピーエンドなのはいいが、色んな登場人物が関わった割に終わり方が呆気ないのが少し残念というかもったいない。後日談とか番外編が読みたいと思うくらいこのシリーズの完結が寂しい。2016/05/27