創元推理文庫
キリストのクローン/覚醒〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488552077
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

クローン技術で複製したクリストファーの血液を飲めば、若さと健康を手に入れられるという。しかし……彼は本当にイエスの再来なのか? 衝撃の結末!

内容説明

クリストファーは暦をニューエイジと改め、バビロンに新しい国連本部を建設した。さらに彼は自分の特殊な血液をクローン複製し、キリストへの信仰を捨てた人々に配布しはじめる。それを飲めば若さと健康を手に入れられるというのだ。だが、ここに至って疑念を呈する者が現れる…クリストファーは本当にイエスの再来なのだろうか?これまでの展開を覆す、驚天動地の完結編。

著者等紹介

田辺千幸[タナベチユキ]
1961年大阪生まれ。ロンドン大学社会心理学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

23
畳み込むように収束へと向かった下巻。黙示録を下敷きにした物語らしいが、いかにもキリスト教らしい感じ、と思ったら、アメリカには「クリスチャン・フィクション」というジャンルが確立しており本作もその1冊らしい。キリスト教徒が読めばどう捉えるのか想像もつかないが、むしろ聖書もキリスト教の教義も知らない我々日本人のような宗教的土壌を持った人間にはSF戦記的に面白く読めるのかもしれない。トランプ政権の人事のゴタゴタを見るにつけ、こういう宗教や人種のあれやこれやのせめぎ合いも影響?とも思えた。2018/02/27

siva

18
はー、やはり落としどころはそこかあ。 後書きでクリスチャンフィクションというジャンルがきちんと成立している事を知り、あの本もこれか!と思い当たるものがいくつかあり。 ウィキでキリスト教SFという項目を読んだところなかなか興味深かった。 宗教観の薄い日本人だけれどもやっぱり仏教的な考え方はどこか基礎にあるため、どうしてもキリスト教的な価値観は独善的に思えてしまうんだなあ。2016/04/11

對馬 正晃

6
上巻での予感が見事に的中しましたが、これだけ予定調和的だと、作者も引っ掛けるつもりではなかったんでしょうね。ただ、どうせならもうちょっと二転三転させてほしかったです。再読するつもりはさらさらありませんが、3部連続で読んだ方が楽しめた気がします(苦笑)2015/05/28

み~くま

5
あまりにも衝撃的な結末でした。でもこれ、クリスチャン大国のアメリカで出版された作品なんですよね?!作品が発表された時にはさぞや問題になっただろうと思っていたら、アメリカでは「クリスチャン・フィクション」というジャンルとして確立しているらしい(;´▽`A``アメリカという国の文化的な懐の深さを改めて感じました。ちなみに、伏線だらけの作品なので、ラストを知った後に最初から読み直してみると最初に読んだときには気付かなかったものが見えてきて作品をより一層楽しむことができると思います♪2013/01/30

Noriko Satou

3
★★★☆☆ 人類が100人、200人どころか、千万、億単位で死んでいく凄まじい厄災。 黙示録が現在で起こったらどうなるかを再現すると、こんなにもむごいことになるのか、 そして神は最後に選ばれた民だけ救うのか? ちょっとがっかりした結末だったけど、二部からのどんでん返しと、なんと主人公を殺してしまう大胆な展開についつい一気に読んでしまった。 最後の訳者のコメントに同感しすぎた。 信仰がいかに無慈悲になるのかということに驚愕した。 やはり、特定の神様を持たない日本人には理解しがたい。2016/05/23

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