内容説明
フェアリーの気をひくな。フェアリーを見つめるな。フェアリーを見る力を持つ少女アッシュリンは、彼らの不気味な世界など、見えないふりをしてきた。ところがある日、人間の男の姿をまとったフェアリーに誘いをかけられる。人間とフェアリーの間で揺れるアッシュリン。RITA賞YA部門受賞、ローカス賞推薦作品に選ばれた、ロマンティック・ファンタジーの決定版。シリーズ開幕。
著者等紹介
相山夏奏[アイヤマカナデ]
英米文学翻訳家。神戸女学院大学非常勤講師。英、ローハンプトン大学大学院児童文学学科修士課程に学ぶ。「いたばし国際絵本翻訳大賞」最優秀翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayuri(Toli)
9
この物語は、古典的な妖精像と現代の今時の女子高生であるアッシュリンならではの価値観とかそう言ったものが融合して、なかなか魅力的な世界観を紡ぎ出している印象を受けました。なんというか妖精好きにはたまらない作品だと思います。アッシュリンのボーイフレンドであるセスの完璧彼氏っぷりが凄いとか、それに対して超美形の妖精王キーナンは超ヘタレだとか、アッシュリンが一体どっちとくっつくのか楽しみに読めたという点もロマンス・ファンタジーとしてはワクワク出来ました。しかし最後ああなるとは。アッシュリン、今時の女子高生だなあ。2013/04/19
Yoko
7
つい愛らしいティンカーベルをイメージしてしまうけれど、この作品で描かれる妖精はダークで人間臭い。妖精たちが縛られる契約もそれに絡む争いも壮絶。そしてそれに愛と理詰めで立ち向かうセス(人間)には‥‥‥惚れてまうやろ〜。続編も読まなくちゃ♪2015/03/24
つぶあん派
6
現代の妖精物語。こういうパターンもありだなと思う。というか新鮮だし、こういう選択があってもいいよね~と楽しめました。 妖精の王に見初められて、恋して……。最後は、アッシュとっとはいって言えばいいのにと思いつつ、でもいざ選択せまられたら逃げたくもなるよなぁと思った。 初めは、セスふられるのかなぁとか、キーナンとラブラブになるのか、ドニアさんかわいそうだなぁとか思ったけど、収まるところに収まってよかった。2013/11/30
DONA
6
途中、だらけた雰囲気があったので読むスピードが失速してしまいましたが、ラストに近づいた頃また面白くなりました。意外と簡単に丸く収まった気がして、だったら何をそんなにウジウジ悩んだんだろう?と思いましたけど・・。2011/07/17
にゃまこ
5
古本市で咄嗟にとった本。今まで積んでたんですがようやく読みました。アメリカではトワイライトの次にくるファンタジーだそうです。映像化も進んでいるとか。タイトルからもっとおとぎ話系なのかと思っていたのですが、現代の女子高生が妖精の運命と必死で戦うという割とシリアスな話でした。妖精の描写はおとぎ話のような非現実感があるのに、主人公アッシュリン側から見ると恐怖を覚えるなんとも不思議な物語。ラストは現代らしい女性観があり、昔話ではないということを痛感させられます。やー、しかし人間の彼氏のセスがかっこよかったー!2015/07/20
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