創元推理文庫<br> 殉教者聖ペテロの会

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創元推理文庫
殉教者聖ペテロの会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 501p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488540036
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

教会付属学校の教師ピーター・バルサムは、知人にすすめられるまま、神父たちの集会に出席した。その場で彼が体験したのは、至上の法悦か、はたまた罪深き肉の歓びか、自分でもわからなかった。ある日、教え子の少女が自殺を図った。さらに女生徒が一人、また一人とおのが命を絶っていった。ページを繰るごとにいやます不安と緊張。モダン・ホラーの名手ジョン・ソールの会心作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

39
修道院で育ったバルサムは、同窓のヴァーノン(2人共ピーター)に招聘されカソリックの学院でラテン語と心理学を教えることに。しかし小さな町は異様な雰囲気で彼を迎え、ヴァーノンもまた然り。ある時から心理学を履修する少女たちが1人またひとりと自傷を始め…最後まで分からないところの多い物語だった。最近セクトの二世信者への虐待が取り上げられているが、セクトだけの問題では無いと思った。宗教への行き過ぎた拘泥即ちそこに至る。恐ろしい。グイグイ読ませられたが、結末にも裏切られたし、ソールはこういう感じなのかな。2023/03/02

本木英朗

15
アメリカの現代ホラー作家のひとりである、ジョン・ソールの長編のひとつである。俺は2001年に一度、サンリオSF文庫で読んでいた。バルサムが、その田舎町にやってきたのは、旧友の司祭に招かれ教区の学校で心理学を教えるためだった。だが、やがて受持ちの少女が次々と剃刀や鏡の破片で手首を切ったり、首を吊ったりした……というところから始まる。2回目であるが、ぜんぜん分からなかったので本当に超戦慄!の一言に尽きる。しかも最後は人間が人間を、なあ……。さすがは作者であります。(→)2025/07/23

本木英朗

14
ワシントン州西部のネイルスヴィルという田舎町にひとりの青年が訪れたところから話が始まります。彼の名はピーター・バルサム。ネイルスヴィルにある聖フランシス教会の司祭で彼の旧友であるピート・ヴァーノンに、教区学校の新任教師として招かれてやって来たのです。彼の担当する心理学の授業にはたくさんの生徒が参加し、旧弊な町の教育方針に新風を吹き込みます。しかしやがて、そのクラスの少女たちが次々と自殺を図りだしはじめ、周囲の人間から彼の受け持つ授業に不審の念が囁かれ出します。(→)

ホームズ

7
姉が両親を殺害し自殺するのを目撃した少年の話から始まった展開は面白そうに感じたけど・・・。全体的に長く退屈な感じの物語。後半は完全に流して読んでしまった(笑)2010/10/04

元気伊勢子

4
初のサンリオ文庫。スティーブン・キングのそっくりさんかと思いきや・・・ミッションスクールの閉鎖的な環境で起こる怪事件が不気味で怖かった。2020/05/08

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