出版社内容情報
おまえが眷属を統べる者となれ
目指すは地動王に奪われた花の大図書館奪還
自らの大剣に翻弄されるアルスルを待っていたのは
人狼と恐れられる少年公爵だった
少女騎士の戦いと成長の物語
英雄アルスルの評判を聞きつけた六災(ろくさい)の王──地動王(ちどうおう)は眷属(けんぞく)を遣わし、王の病を癒すことができたなら、かつて地下域(ヘル)の城郭(じようかく)都市エンブラから奪った花の大図書館を与えようと伝える。大図書館を奪還すべく南域(サウス)に向かったアルスルをまち受けていたのは長城オーロラ・ウォールと、人狼と恐れられるアスク公爵だった。変わり者の少女アルスルの戦いと成長を描く、好評シリーズ第三弾。著者あとがき=鈴森琴
内容説明
英雄アルスルの評判を聞きつけた六災の王―地動王は眷属を遣わし、王の病を癒すことができたなら、かつて地下域の城郭都市エンブラから奪った花の大図書館を与えようと伝える。大図書館を奪還すべく南域に向かったアルスルをまち受けていたのは長城オーロラ・ウォールと、人狼と恐れられるアスク公爵だった。変わり者の少女アルスルの戦いと成長を描く、好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
鈴森琴[スズモリコト]
東京都出身。玉川大学文学部卒業。2018年の第3回創元ファンタジイ新人賞に佳作入選した『忘却城の界人』を、2019年『忘却城』と改題してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
59
今回もとっても面白かったです。まさかドブネズミがこんなふうに描かれるとは!道化師三大臣にはずいぶん肩入れしてしまいました。まだあまり語られていないオオカミやクラゲや蛾の人外王の話もぜひ読みたいです。新登場のウォルフとアルスルの孤独が響き合いぶつかり合うさまにはぐっときます。2人とも愛する人のもとに戻って来られてよかった!そしてホーリピントの可愛らしさに心を鷲掴みにされました。モフモフは正義ですね。2025/03/07
りー
24
寂しい~!まさかこれで完結?!いや、6巻まで書いてくださいよ!とお願いしたい。美味しいところで終わってくださって…いや、大団円といえば大団円なのだが、そこをもうちょっと…っ!そしてもう1つ。この作者さんの作品は、読み終わると強烈なモフりたい欲にかられる副作用があって、この巻は主人公自ら犬吸いしているので余計に犬の「不在」を感じ、しゅーんとした気持ちになってしまった。犬、吸いたい😭😭😭。えっと、今回も煌めく描写でファンタジーならではの世界観を堪能できて、それこそ濃ゆい~異世界旅行へ行った気分。満足!2025/03/06
すがはら
10
後年の書物からの引用があるので、アルスルが今回も無事にやり遂げるとは分かってるのに、危なっかしくてハラハラしました。ルカは揺るぎなくアルスルを守ろうとしてたけど、相手が人外王ではアルスルが自分で頑張るしかないし。獣の側にも悲哀があって、人の側が絶対の正義ではないところがお話に深みを与えてくれています。アルスルが長となって造る国では人と獣はどんな関係になるのでしょうか。ツンデレのウォルフはちゃんと良い大人になれるかな。かなり心配です。2025/04/27
鳩羽
5
アンゲロス公爵ヴィクトリアの騎士となる儀式の最中、六災王の地動王がドブネズミの人外をアルスルに使わす。悩まされている耳鳴りを癒してくれたら、四次元に飲み込まれた花の図書館を返すと言う。鍵の騎士団として、花の図書館を取り戻しに行くアルスルたちだが…。劣等生だった少女の成長、成熟を描くシリーズ。完結?だととしたら残念。もっと読みたいと思わせる、全貌が掴みにくいのに読み出すと面白い、詳細なような抽象的なような、独特の世界観が魅力なシリーズだった。アルスルの欠落が満たされ、もふもふは可愛く、めでたしめでたし。2025/04/17
とり子
3
聖剣アルスルと傷の王/鈴森琴作 面白かった!三冊の中で一番好きです。 場面の展開も凄まじいのだけど、優しいというか愛に溢れていて。 このシリーズ、他地域を支配するのではなく、他地域に求められて力を合わせる所が好き。 六災の王、まだ残っているし、続きがあるといいなと思います。2025/03/31