内容説明
二日前のことだ。ぼくは死んだ。助けてくれたのはミスター・ルーン。神秘の探偵、麻薬愛好家、宇宙刑事、男の中の男、オカリナに新たな力を与えし者だ。記憶をなくしたぼくは、とりあえず彼が手がける事件の記録者となるべく血の契約をかわした。それがこの奇天烈な体験のはじまりだった。ブライトンをめぐる12のヘンテコな事件に潜む恐るべき(!)陰謀。個性炸裂、面白冒険譚。
著者等紹介
圷香織[アクツカオリ]
上智大学国文学科卒業。雑誌編集者を経て、翻訳の仕事に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
7
表紙を見ただけでなごむ。なんだこのバカっぽいマスクは。バレンタインデーに、恋人とブライトンに出かけた「ぼく」が、本作の語り手だ。ところが「ぼく」は海から落ちていきなり死んでしまう。これじゃ話が終わっちゃうじゃないか!いえいえ。名前をリズラとつけられた主人公と、ミスター・ルーンの冒険は、ここから始まる。ルーンは、またの名を、神秘の探偵、麻薬愛好家、宇宙刑事、男の中の男、オカリナに新たな力を与えし者だそうだ。宇宙刑事ってなんだそれは。2008/09/22
四不人
2
未読本消化計画第N弾(忘れちゃったな)。ずいぶん前に買ってたけど、忘れていた。こういうのは大概外れなんだけど、これはアタリ。絵に描いたようなスラップスティック。若い頃の筒井さんみたいだな。最初の方を読んで「この内容で、この長さはツラいか」と思ったが、そうでもなかった。意外につじつまも合っている。だからどう、と言うことはないような作品だけど。2025/01/19
ワッピー
2
ギャグの連続は大したものだけれど、ページ数を奪うことに血道をあげられてもねぇ・・しかもそのギャグの意味がほとんど分からないときては。読み終わった時の喜びが大きかった本の1つです。ブライトンをよく知っているとまた違うのかな?2012/08/04
あや
2
うーん……面白くはあるけれど、如何せん長過ぎ。12の事件は、どれも“事件”とはとても言えない代物だし、果たしてこれほどまでの長さが必要だったのかと思う。こういう馬鹿馬鹿しい話は結構好きだけど、どうもあまり乗れなかった。もう少しコンパクトだったなら――残念。2009/04/28
szur
2
笑いドコロが分からないので読んでて苦痛。でも時々キュート。2008/11/08
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