内容説明
キスがなくなったことをウィーツィは悩んでいた。噴火する火山のように激しかったキスが、どこかへいってしまったのだ。ウィーツィは小さなスーツケースに服を詰め込むと、愛するマックスを置いてひとり家を出た。なくなったキスをさがしに向かった先は、ピンクホテル。高校のプロムが開かれたところ。そこで彼女が出会ったのは、囚われの人魚、ファウヌスのルームサービス係、取り替え子を連れた妖精…そしてプロムのパートナーだった彼。きらめくような幻想とお洒落、懐かしさと今が同居する“ウィーツィ・バットブックス”待望の続編。
著者等紹介
金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授、翻訳家
小川美紀[オガワミキ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
調“本”薬局問悶堂
1
待ってた!待ちすぎた!! 好きな海外作家ベスト3に入る。2005年にブログ始めてから新刊が出てなかった。 シリーズなのになぜ突然文庫に?途中で本の形を変えるのは本当にやめてほしい。まして出版社も同じなのに気が利かない。表紙の絵もイメージが違う。 「さぁ読もう」とドキドキして1行目を読み始めて「ヤバイ!!」と思った。「もしかしたら読めないかも」と。泣きそうにり実は一度、本を閉じた。 心を落ち着かせて再び読み始めた。「よかった。読める」 《2020年6月 登録》2008/04/23
kimumaki
1
アメリカの人々はやっぱり9.11の心の傷を抱えているんだなあ。作家なら物語を作る事でその傷と向き合わないといけないのかもしれない。マックスが自分の中に閉じこもってしまったのを横で見ていたウィーツィーも自分が見えなくなって愛が信じられなくなっていった時に、ピンクホテルで『Hedwig and the Angry Inch』を観るシーン。ジョン・キャメロン・ミッチェルはヘドウィグは愛を求めて歌っていた。そのことを思い出してサントラを聞きながら読んだ。2009/07/18
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