出版社内容情報
偉大なる者はどこにいってしまったのか。モルゴンはレーデルルとともに、生き残った魔法使いたちがいるはずのランゴルドへ。ファンタジー史に燦然と輝く、稀代の3部作完結。
内容説明
イムリスの戦は拡大を続け、アン、ヘルン、アイシグ、オスターランド、そしてモルゴンの故郷ヘドでさえものみこもうとしていた。なぜ自分は命を狙われるのか、偉大なる者はどこにいってしまったのか、変身術者とはいったい何者なのか。答えを求めて、モルゴンはレーデルルとともに、生き残った魔法使いがいるランゴルドへ向かう。ファンタジー史に燦然と輝く、稀代の三部作完結。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
34
素晴らしい…素晴らしい物語でした。正直、終盤に差し掛かるまで一向に明らかにならない謎にモヤモヤを抱えたまま読み進めた感もあるのですが、ヘルンの宮廷で竪琴弾きの真の姿が明らかになった辺りから奏でられる愛と離別の哀しみに満ちた調べに圧倒されました。こことは明らかに地続きではない世界のひとつの終焉と再生を、これほどの痛みと美しさで描きだした作者の筆力に脱帽です。〈掟〉は力を縛るためにあるのではなく、互いの営みを愛し守る思いから産まれる…そんなメッセージも伝わってくる思いがしました。凄かった!2011/09/19
星落秋風五丈原
10
イムリスの戦は拡大を続け、アン、ヘルン、アイシグ、オスターランド、そしてモルゴンの故郷であるのどかな島国ヘドでさえものみこもうとしていた。なぜ自分は命を狙われるのか、偉大なる者はどこにいってしまったのか、変身術者とはいったい何者なのか。謎の答えを求めて、モルゴンはレーデルルとともに、生き残った魔法使いたちがいるはずのランゴルドへ向かう。著者の最高傑作。ファンタジー史に燦然と輝く、稀代の三部作完結。2012/07/11
えむむ
9
伏線回収のラスト巻。まあ残った謎はそうなるよね、とそこまで意外ではなかったけど、予想外のこともあって、面白く読めました。エピローグまできちんと書いてくれてるので、登場人物達のその後が楽しい。2024/04/30
Ribes triste
9
壮大な美しい物語でした。華々しいハッピーエンドではありませんが、深く心に残るエンディングでした。2016/01/20
彬
9
がっつりとその世界に浸らせてもらえました! 独特な力の描写、一巻を通して編み込まれた謎が解けていく様子、そして終末的様相を見せる変身術者たちとの戦い――偉大なる者の姿が見えず苦悩し悩み足掻くモルゴンとそんな彼を支えてゆく人々との絆、練り上げられた謎の答え…一巻の引きから一気に引き込まれた本作でしたが、読めてよかったと思います。噛みしめるように味わうことができる物語です2011/10/01