内容説明
天才作家が創造し、すべてのヒロイック・ファンタジーの源となった傑作シリーズを、最新の校訂のもとに贈る第5集。本集には新訳3編を収録した。宝物を狙う海賊たちとの死闘を描く「黒い異邦人」。最初に発表されたシリーズ作として絶賛を浴びた、王となったコナンの物語「不死鳥の剣」。囚われの身となったコナン王が伝説の魔道士と遭遇し、一大合戦絵巻が繰り広げられる表題作。
著者等紹介
中村融[ナカムラトオル]
1960年生まれ。中央大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナハチガル
17
私が手にしたキンドル原書全集は発表年順だが、こちらは物語の時系列順らしい。ひとまず本書収録の短編を三本読んでみた。栗本薫は「《英雄コナン》などのシリーズの失敗は、ヒーロ ーたちが王となり、その座を失うまいとしてしまったことにある」と言っていたが、第一作が王であることに飽いた状態で始まることに驚いた。いきなり外伝ののりである。でかい挽臼を回している間にシュワちゃんになるんちゃうんかい。ともあれ、三篇とも怪奇とバイオレンスに溢れ、常に最前線で暴れまくる様は素晴らしくカッコいい。古臭さを感じさせない名作。A。2024/03/02
鐵太郎
11
解説として、ハワードの晩年が書かれています。晩年といっても30歳の若さで命を絶った人のことですから、年寄り臭くはありません。母親の病気と、人は老いさらばえるまで生きるものではないという自殺願望のため、何かに突き動かされるように創作活動に邁進しつつ、鬱々と生きていたようです。なんというか精神が病んだ人だったのですね。こんな人もいたのです、世界には。2009/05/28
餅屋
9
表紙を気にしたらイケナイ新訂版コナン全集5、早川では『大帝王コナン』■「黒い異邦人」これは傑作!目的の異なる各勢力が相争う、ハメット作品みたい…マイベストオブコナンと叫びたい♪「不死鳥の剣」いきなりキング!吟遊詩人に頭悩ます⁉蛮人コナン始まりの物語‼――王冠をかぶる心がまえはできていたが、かぶりつづける心がまえはできておらんかった「真紅の城砦」傭兵隊長でなく、王として軍を率いるコナン♪迫力満点、しかし、魔術師が強すぎませんか?「辺境の狼たち(草稿)」コナンの簒奪期が描く外伝っぽい(1935,32,33年)2025/10/07
記憶喪失した男
7
「黒い異邦人」はいちばんつまらなかったが、この巻でシリーズ第一作だった「不死鳥の剣」が収録されている。次の巻はいったいどの年齢なんだろう? シリーズ唯一の長編らしいけど。 2016/01/14
冬至楼均
3
ついに王になったコナン。実はこれが第一作なのですが。2015/02/02




