出版社内容情報
人生負け犬気味の男子高校生・直央の前に現れた、一分の隙もない謎のイケメン一色は“イメージ・コンサルタント”だというが……それって具体的には何をする仕事? 地方都市を舞台に、依頼人たちが関わってしまった事件を解決に導きながら、息苦しそうな彼らの毎日を少しでも過ごしやすいものにしてゆくイメコン一色と、常に厄介事に巻き込まれる直央を描く連作。『給食のおにいさん』の著者が描く、お仕事ミステリの新機軸!
遠藤彩見[エンドウサエミ]
著・文・その他
内容説明
地方都市に住む、人生負け犬気味の男子高校生・武川直央の前に現れた、隙のない謎のイケメン・一色一磨。“イメージ・コンサルタント”だと名乗る彼が服装や仕草についてアドバイスすると、依頼人の人生が少しずつ良い方向に向かっていく。一色はさらにその鋭い洞察力で、彼らが関わってしまった事件まで解決する。本当のあなたを見つけます。イメコンの活躍を描くお仕事ミステリ。
著者等紹介
遠藤彩見[エンドウサエミ]
東京都生まれ。1996年、脚本家としてデビュー。テレビドラマ“入道雲は白 夏の空は青”で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞受賞。2013年、『給食のおにいさん』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
89
連作短編集。イメージコンサルタントのお仕事ミステリー。確かにイメージって大事ですよね。2018/06/28
mmts(マミタス)
82
イメージコンサルティングするイメージコンサルタントのお仕事小説。謎解きあるライトなミステリー風味。舞台は東京都近郊にある地方都市のS市。主人公は高校生・武川直央。武川直央はイジメを機会に不登校のヒッキー。もう一人の主人公こそイメージコンサルタント・一色一磨。とある出来事により二人はコンビになる。部下を見下している女性、地域住民に嫌われてる男性、同僚にパワハラする女性、上司に小馬鹿にされる男性。一色一磨は彼等の欠点をイメージコンサルティングする。彼等は無事にイメチェンするか。わたしは一色一磨に依頼したい。2018/09/14
papako
70
発売したとき気になっていて。引きこもりの高校生直央がイメコンの一色に出会い、仕草、表情、声音などで人が変わるのを目の当たりにして、自分も変わろうと思えるようになる。『デスボイス』自分もそうなってるんじゃないかって心配。届ける人に声を言葉を届けるって難しいけど大事だよなぁ。授業してると実感する。この歳になると、顔形より表情や仕草が美人の条件だとわかる。一色先生に秘密もありそうだし、続きがあっても良さそうですね。2020/02/16
はるき
39
身嗜みや話し方、表情の出し方。それらを変えるイメージコンサルタント。ここまでならマイフェア・レディですが、創元推理文庫なのであしからず。文章の繋がりが分かりにくい部分がありますが、なかなか面白かった。2018/06/02
のんちゃん
33
昨今はお仕事+ミステリの組み合わせ小説が人気だ。本作もその一つ。今回はイメージコンサルタントがお仕事。世界的イメージコンサルタントの一色一磨が、ある事件をきっかけに知り合い彼のアシスタント的存在になった不登校高校生武川直央と依頼人の服装や仕草を矯正し、彼らが巻き込まれた事件をその鋭い洞察力で解決して行く話。最後に一色は海外に旅立ってしまうが、彼自身にもその見かけや仕草に謎があり続きがあるのではと思う。しかしながら、これだけ仕事の種類が出払ってしまうと、次は何のお仕事を作家さんは、探してくるのだろう?2018/09/15
-
- 和書
- 近代デザインの美学