創元推理文庫<br> 無伴奏

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創元推理文庫
無伴奏

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488490102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

父親との反目から実家とほぼ絶縁状態だった元警官の介護士・阿南は、父危篤の報を受けて、二十二年ぶりに帰郷した。彼は、すっかり老いて認知症を患う父の姿に強い衝撃を受ける。あまりにも様変わりした父の口から漏れた信じがたい言葉──「わしが、殺した」とは、何を意味するのか。秘められた過去の謎を軸に、人びとの抱える孤独と家族の絆を鮮やかに描き出した傑作ミステリ。 解説=松浦正人

内容説明

父親との反目から実家とほぼ絶縁状態だった元警官の介護士・阿南は、父危篤の報を受けて、二十二年ぶりに帰郷した。彼は、すっかり老いて認知症を患う父の姿に強い衝撃を受ける。あまりにも様変わりした父の口から漏れた信じがたい言葉―「わしが、殺した」とは、何を意味するのか。秘められた過去の謎を軸に、人びとの抱える孤独と家族の絆を鮮やかに描き出した傑作ミステリ。

著者等紹介

太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学卒業。81年、「帰郷」が「星新一ショート・ショート・コンテスト」で優秀作に選ばれる。『僕の殺人』以下の“殺人三部作”などで新本格の旗手として活躍。2004年発表の『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

森オサム

55
地味な話、しかし私にとっては物凄く面白かった。主人公は47歳の介護士。自分の父親の過去を調べるエピソードと、高校時代の恋人の旦那さんを探すエピソードで物語は進む。ハードボイルドタッチの文章も読み易く好感が持てるが、何より出て来る人物たちが作品の中で皆生きていた。介護の現状のやるせなさと主人公の頑なな性格のせいも有り、全体的に重苦しい雰囲気では有る。そしてまた、ミステリーとしての驚きは主眼では無い。が、人間ドラマとして素晴らしいと感じた。余り苛烈な設定だと引いてしまうんで、この位が良い塩梅です。おススメ。2018/09/04

たち

27
暗くてあまり面白くなさそうな始まり方なのに、いつの間にかグイグイ、物語の中に引き込まれ、ラストには涙まで流してしまいました。良かったです。阿南のシリーズを全部読みたいです!2018/10/03

*mayu*

17
主人公の刑事を辞めた理由が描かれてない…と思いきや、これシリーズものなんですね(汗)元・刑事、元・探偵であり現介護士の阿南が認知症を患う父が発した「俺が殺した」の真相を問う物語。正直、結末は呆気ない。元恋人の旦那の失踪事件も…うーんそりゃバレるわ。ってなりました(^^;;けれど阿南と渉の会話は好き。叔父と甥って感じで。2015/07/06

柊子

16
小池真理子さんと同名のタイトル。だから手に取ってみたのだが、シリーズものだったようだ。介護の話はとても身近で引き込まれた。家族の気持ちに納得したり、反感を持ったり・・・。が、ストーリーは全体的に淡々として、あまり深みがない気もする。1作目から読まないとだめかな。2015/06/14

尾塚

8
著者の作品はいくつか読んでいるんですが、少しテイストの違った感じがしました。元警察官で訪問介護士が主人公。ついに介護士が探偵役をする話かと驚き。22年振りに疎遠の実家に。父親は痴呆症気味で過去に殺人を示唆。久しぶりに再会した女友達はご主人が行方不明に。なんて謎がダブルで。ミステリーとしては大きなトリックもどんでん返しもないけど。父親の介護を兄弟同士で押し付け合うところや、訪問介護の職場での老人の実態はさすがに時代の話題だなぁと痛感。楽しめました。2015/05/14

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