内容説明
野上の探偵事務所を訪れた女性の依頼人は、ふたりの少年が写っている古い写真を見せ、ひとりは自分の亡夫だが、夫の昔のことを知りたいので横にいる人物を捜してほしいと言う。調査を始めた野上は女性に不審を抱き、喫茶店で会うものの、近くにいたのは野上だけという状況で女性は毒殺されてしまう。俊介には明かしたくないと野上が悩んだ事件の真相とは?シリーズ長編第5弾。
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県生まれ。81年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテストで優秀作に選ばれた後、90年に長編『僕の殺人』で本格的なデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
23
図書館本。狩野俊介シリーズ5作目。今回は初めて俊介くん不在、しかも野上さんが殺人事件の重要参考人に。大がかりなトリックもなく、身勝手な欲望のために巻き込まれたあの人の切ない事件だった。これは俊介くんには聞かせたくないよね。2015/11/30
Penguin
20
狩野俊介シリーズ、長編5作目。俊介不在の事件でいつもと違う感じで楽しめたが、ちょっとトリックが今までにも増して厳しいかも(>_<) 雰囲気的には、安定して楽しいし、過去の事件に纏わる話しもあってよかった♪2011/12/24
みお
16
名探偵が二人、それも一人は主人公名探偵を見守る役目があるとなれば、見守る方の名探偵はワトソン役にまわらねばならず。かと言って、名探偵らしからぬ言動をすると威厳が無くなってしまうし。…というバランスが難しいんじゃないかなぁ、と思っていたので、今回の野上さんの活躍はシリーズにいい土台を築いたのではないかしら?なんて。五作中、一番犯人や犯人の周りの人間に怒りを覚えました。嫌いだ、こういう人間達は…。創元推理文庫からの刊行が二年も止まってるのはなんでなの…(泣)。シリーズ全部読みたいです。2012/05/08
雪守
16
野上さんが単独で捜査する話。自分なりの信念を貫く野上さんがかっこいいです。それはそうと、俊介シリーズを創元で続きを全部出版してくれないかな。2010/05/26
ホームズ
13
俊介のいない間の事件。野上さんがちゃんとした大人の探偵だからできる話ですね(笑)この話と『夜叉沼事件』がゴッチャになってたらしい(笑)事件その物はそんなに難しくなかったですね~(笑)しかし創元推理文庫ではここまでなのでしょうか?このままでは野上とアキ、武井の関係とか久野君のお父さんの話とかが・・・。新刊としてもっと野上さんの事件や石神法全との事件の話とかも書いてくれないかな~(笑)2010/03/05
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