出版社内容情報
夫婦探偵小説のパターン分類、フランスのセリノワールから発見したジム・トンプスン、エドガー短編賞受賞作研究、書誌をめぐるジョン・D・マクドナルドとファンの交流、ロス・マクドナルドとリュウ・アーチャーの歪な関係、ハードボイルドにおける“英雄”の死――アメリカ探偵小説の大海を知的好奇心の赴くまま縦横無尽した航海記録。日本におけるアメリカ探偵小説受容に絶大な影響を与えた伝説的名著、初刊から五十年目にして初の文庫化。
【目次】
内容説明
探偵小説の定義から始まり、夫婦探偵小説の分類、フランスのセリノワール叢書から発見したジム・トンプスン、エドガー短編賞受賞作研究、ハードボイルドにおける“英雄”の死とは―情熱と好奇心の赴くまま舵を切り、書物の海を縦横無尽に渡った読書と調査の記録。日本におけるアメリカ探偵小説受容に絶大な影響を及ぼし、今なお読書の自由さを示すコンパスたるエッセイの名著。評論家・小山正氏による50ページ以上におよぶ解説と補註を増補した決定版。
目次
ロードマップの羅針盤―ミステリと私―
天国どころか大時化だ!―夫婦探偵小説について―
センチメンタルな夜間航路―夫婦探偵小説とクェンティン―
ハードボイルド・ジャーニー―私のハードボイルド小説観―
暗黒のフランス航路―フランスのセリノワール―
船荷はメイド・インUSA―セリノワールとジム・トンプスン―
バルティック海の幻想の船旅―短篇小説のたのしみかた―
船長の過去が気にかかる―アメリカのファンジンとJ・D・マクドナルド―
インタールード1 外国作家の書誌のつくりかた
ロサンジェルス航海日誌―風物誌1―
船上のホッド・ドッグ―風物誌2―
犬を降して錨を上げて―風物誌3―
空飛ぶ水先案内人―ハードボイルド小説のプロトタイプ―
あなたにもかかわりのある船旅―ロス・マクドナルドと『一瞬の敵』―
実存的抒情航路―ホレス・マッコイ論―
パラノイアックな紙魚―ハメット・チェックリスト―
サンタバーバラ港へ!―ロス・マクドナルドの暗い青春―
帆走する大商船隊―男性雑誌のアーゴシーの魅力―
女は乗せない輸送船―アーゴシーと冒険小説―
インタールード2 辞書を読むたのしさ〔ほか〕
著者等紹介
小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年岐阜県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。70年に〈ミステリマガジン〉で始めた連載「パパイラスの舟」を端緒に数々のエッセイでアメリカ探偵小説を紹介するとともに、ハードボイルドの古典的名作から“ネオ・ハードボイルド”作品群まで多数翻訳。またテレビドラマ『探偵物語』では原案ならびに小説版を手掛け、私立探偵・工藤俊作は国産ハードボイルドの代名詞的存在となる。2007年『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』で第60回日本推理作家協会賞を受賞。15年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




