出版社内容情報
2006年、J・D・カーの生誕百周年の記念祭に伴い日本に上陸した幻の本――とある未解決犯罪実録集に、カーが解決を示唆する走り書きを残したことによって『カーの設問詩集』と呼ばれている一冊だ。そこには、巨匠は真相に至ったものの、なぜか未解決のままとなっている「ジョン・ディクスン・カーの最終定理」と呼ばれる不可能犯罪の概要が掲載されている。特別にこの本を持ち主から借り受けた大学生・友坂は、所属するゼミの教授や友人たちを別荘に集めて推理合戦を楽しむが、その後彼らは想像しえない“不可能犯罪”の渦中に巻き込まれる。短編「ジョン・D・カーの最終定理」を完全改稿のうえ長編化した傑作ミステリ、文庫オリジナルにて刊行。
内容説明
巨匠J・D・カーが挑み、見事謎を解き明かしたもののその真相はなぜか失われている、第二次世界大戦前夜のロンドンで起きた超常的犯罪。それは「ジョン・ディクスン・カーの最終定理」と呼ばれていた。やがて、世紀を超えて日本にもたらされたこの謎に挑むべく集まった学生たちは、新たな“不可能犯罪”に直面する―短編「ジョン・D・カーの最終定理」を完全改稿の上長編化。
著者等紹介
柄刀一[ツカトウハジメ]
1959年、北海道生まれ。公募アンソロジー「本格推理」への投稿・入選を経て、98年、『3000年の密室』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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